社外取締役・監査役メッセージ

社外取締役メッセージ

エア・ウォーター株式会社 社外取締役 坂本 由紀子 労働省(現・厚生労働省)入省ののち、静岡県副知事、東京労働局長、職業能力開発局長などを歴任。参議院議員を経て2009年7月より雇用・福祉コンサルタントとして活躍。2014年6月、社外取締役に就任。

エア・ウォーターはどのような会社ですか?

多様性を受け入れる文化が、事業の現場に浸透しています。エア・ウォーターは、産業ガスを基軸に、その強みを生かして様々な分野で事業を拡大してきましたが、既存事業に安住することなく、社会の変化に対応した柔軟でスピード感ある経営が行われていると思います。
社員は男女を問わず何事にも常に全力投球です。M&Aで多くの会社がグループ入りしていますが、自分たちの文化を押し付けるのではなく、新たな仲間と共に発展しようとする発想が強いと感じます。新たな事業に取り組み、さらにそれを原動力にしてより高い目標に挑み続ける、この経営姿勢こそが継続的な発展の源となり、多様性を受け入れる企業風土を形成してきたように思います。

取締役会における議論で心掛けていることはありますか?

できるだけ多くの現場を見ることで全体像を理解し、多角的な視点で透明性の高い議論ができるようにしたいと考えています。事業が多いのですべての現場を回りきれてはいませんが、機会があるごとに現場を訪れ、皆さんからお話を伺っています。この積み上げが、取締役会での議題の正確な理解につながると思っています。
取締役会の開催に当たっては、事前に資料が配布され、担当者からも丁寧な説明があるので、議案をしっかり検討できる体制となっています。また、監査役の方々とも毎回、積極的に意見交換を行っています。それらを踏まえて各議題などについて多角的な視点で検討し、エア・ウォーターグループの継続的な発展のために将来を見据えた適切な判断を下すように心掛けています。

社外取締役として、今、最も期待していることは何ですか?

「社員総活躍」を目指す「育成ファースト」の職場風土づくりです。エア・ウォーターでは、すべての社員が持てる力を100%発揮して働き続けられる「社員総活躍」の実現を目指して「育成ファースト」の職場風土づくりをスタートしました。特に女性社員については仕事の幅を広げ、責任ある仕事を経験させること、若手社員にはエア・ウォーターグループの仕事の魅力を伝え、確実な育ちを支援することを重視して、手厚い対策を講じています。
エア・ウォーターグループの社員はとても前向きで、会社に誇りを持ち、自分たちの力を伸ばしたいと考えています。社員が生き生きと働き続けられるためには、多様な社員一人ひとりの個性や置かれた状況を見極め、公平にチャンスを与え、成長を後押しすることが重要です。「社員総活躍」に向けて、現場での新たな職場風土づくりの力強い実践が行われることを期待しています。

社外監査役メッセージ

エア・ウォーター株式会社 社外監査役 林 醇 弁護士、元高松高等裁判所長官。約40年間裁判官として勤務し、多くの民事・刑事事件を担当。定年退官後、京都大学大学院法学研究科教授。2016年6月、社外監査役に就任。

コーポレート・ガバナンスは成長のツール

エア・ウォーターは、コーポレート・ガバナンス強化に務めており、現在では、企業規模・内容にふさわしい内実が整ってきています。これからはコーポレート・ガバナンスの強化を通じて成長するという認識が必要です。そんな中、われわれ社外役員は、いわば一般株主の代表としてその利益のため経営に関与するという、本来の役割を果たしていかなければなりません。

大切なのは、不都合な事実に目をつぶらないこと

そのために重要なことは、中にいると気づきにくい様々な偏りに対し、外部の視点を提供し、その是正を図るために努力することです。また、私は、長年の裁判官としての経験から、企業の不祥事は、経営陣が不都合な事実に目をつぶることから生じると認識しています。このため、会計面も含めあらゆる事実に向き合うことを信条として、その実践に力を注いでゆきます。

成功の怖さを自覚することでさらなる発展を

例えば、M&Aでは、担当者は常にこれに積極的です。実財産に対してのれんの割合が大きいとか想定されるリスクが大きい場合などは、それを指摘してしっかりとした議論をすることが重要です。エア・ウォーターはM&Aが多い企業なので、社外役員によるこうした指摘は非常に有用ですし、代表取締役もこれを尊重してくれています。適切な指摘には会社の実情に関する十分な情報が必要ですが、これらは取締役会の議題に関する事前説明などを通じて得ることができます。また、私はよく現地視察を希望し、各部門の詳細をヒアリングするという得難い経験も重ねています。今後は,社外役員の就任時における計画的な情報提供や、社外役員と代表取締役とのミーティングの定例化など、社外役員の存在をより大きく活かしていくことが課題です。
今、企業経営を取り巻く環境は急激に変化しています。エア・ウォーターのように成功体験を重ねてきている企業で重要なのは、経営陣も自覚されているように、しっかりと人材を育て、成功体験にとらわれずに、会社の将来の発展を追い求めていくことです。進化するエア・ウォーターに期待しています。