エア・ウォーターグループは、カーボンニュートラルの実現に向けて、自社の温室効果ガス(GHG)排出量を減らす「責務」と、製品・事業を通じた社会のGHG排出削減への「貢献」の両面から取り組みを推進しています。

カーボンニュートラルな未来を築く3製品

エア・ウォーターグループは、カーボンニュートラルの実現に貢献するさまざまな製品を展開していますが、ここでは主な3製品をご紹介します。

 

家畜ふん尿由来のクリーンエネルギー

「液化バイオメタン」

家畜ふん尿由来で国内初のカーボンニュートラルな燃料である液化バイオメタン(LBM)の販売が2024年5月より開始しました。LBMはロケット燃料やLNG代替燃料としてご使用いただけます。今後は、LBMの製造過程で作られるメタン濃度約90%のバイオメタンガス供給も進めていきます。バイオメタンガスも、LNG消費設備で問題なく燃料として使用でき、LBMより安価でカーボンニュートラルな燃料です。
 

垂直ソーラー発電システム

「VERPA」

両面で受光可能なパネルを垂直配置し、支柱の高さを2m以上とすることで、駐車場や通路脇など多数の人が行き交う場所や狭い土地にも設置可能なソーラー発電システム「VERPA」(ヴァルパ)を世界に先駆けてリリース。不適地とされた豪雪地帯でも冬季の発電を可能とし、さらには雪からの反射光で発電量がアップします。農業や酪農業との共生に最適で景観への影響も小さく、従来型に近い発電量が得られますので多方面から大きな注目を集めています。

小型CO2回収装置

「ReCO2 STATION」

排ガスから低濃度CO2を回収する小型のCO2回収装置「ReCO2 STATION」を開発。産業ガスメーカーならではの価値提供を通じて、地産地消型のCO2回収・利活用モデルを構築しました。本装置では、燃焼排ガスの回収、CO2の精製からドライアイス製造までの一連のプロセスを開発し、設置・搬送しやすい小型コンテナサイズを実現。各種排ガス中から回収したCO2をガス、液、ドライアイスといった任意の状態での取り出しが可能になることも特長です。

自社のCO2排出量削減への取り組み

エア・ウォーターグループは産業ガス製造プラントの稼働時を中心に、事業活動で多くのエネルギーを使用し、CO2を排出しています。現在、省エネ・電力のグリーン化・バイオマス燃料の活用を柱に、気候変動の対応に先手を打つ取り組みを進めており、削減目標の達成と事業成長の両立を目指します。