社外取締役

坂本 由紀子

1972年、労働省(現・厚生労働省)入省。静岡県副知事、厚生労働省職業能力開発局長、参議院議員などを経て、2014年、当社社外取締役に就任。

すべての社員に出番と居場所があれば人は成長し、会社も発展する

私は、これまで働く人の能力開発や快適な職場づくり、ダイバーシティ推進に関わる仕事をしてきました。その知見に基づいて、社員の成長、働きやすさ、ダイバーシティの視点を重視し、さまざまな提言を行うのが自分の役割だと考えています。当社では、女性・男性ともに社員が意欲的に、仕事を通じて社会に貢献し、自分自身も成長しようと頑張っています。

私は、良い組織とは、すべての人に出番があり、その中に居場所を感じられる組織だと考えています。当社は、多くのM&Aを進めてきた結果、関連会社の多さ、仕事の多様さが顕著です。このことは組織としての一体感が求められることでもありますので、シニア層にとってはこれまでの経験を活かして、組織相互のつながりを強める役割という新たな活躍の場を見つけることを可能にします。若者にとっては、さまざまなことにチャレンジし、創意工夫を現実化していく機会が豊富にある魅力的な場所だといえます。
このようなすべての社員が活き活きと自分らしく活躍できる会社、人を活かす経営を行う当社は、社会の持続的な発展に貢献できる会社であると考えています。

社外取締役

松井 隆雄

1982年、監査法人朝日会計社(現・有限責任あずさ監査法人)に入社。関西大学専門職大学院特任教授を経て、カルナバイオサイエンス(株)社外監査役、関西大学および関西大学会計専門職大学院非常勤講師(現任)。2020年、当社社外取締役に就任。

「強みの源泉」を経営力で掛け算、 イノベーションを生み出す

当社は、さまざまな分野に事業を展開し、連結グループ会社だけで167社もあります。多くのグループ会社を抱える企業では、時間をかけて企業文化や組織風土で一体感を醸成し、グループガバナンスを効かせるやり方もありますが、当社は主にM&Aによってかつ短期間に事業領域を拡大したため、それとは異なる当社なりのグループガバナンスの確立が必要になっています。
その解決策の一つとして、新中期経営計画では、地球環境とウェルネスの2軸で多様な事業群を再編集約しました。グループ会社間のシナジーを強化することで、今までできなかった新たな技術や事業を生み出すとともに、グループガバナンスの強化を図ることが狙いになっています。
当社はこれまでに、さまざまな環境変化に直面しながらも、多様な事業を展開し、会社の形を変えてきました。その結果は、現在に至る成長の実現と同時に、多様な知見・ノウハウの獲得につながっています。私は、これまでさまざまな分野の事業会社で会計監査を行ってきた知見を活かし、当社の“多様な事業展開の価値を最大化する”挑戦をサポートしたいと考えています。

社外取締役

千歳 喜弘

1971年に日立マクセル(株)(現・マクセルホールディングス(株))入社。同社代表取締役社長、代表取締役会長、名誉相談役を歴任。2022年、当社社外取締役に就任。

多様な事業展開の価値を最大化するためには、グループガバナンス強化が不可欠

私はこれまで、ある時までは技術者として、その後は経営者として、イノベーションに取り組んできました。その経験を踏まえても、当社ほど幅広い分野で事業を展開する会社はありませんでした。当社には、これまでにない次元のイノベーションを実現する潜在能力を感じています。
では、この潜在能力をどう活かしていくべきか。私は、企業が持続的に成長するために、研究、生産、営業といった現場にある「強みの源泉」を「知り」掘り下げ、「創新的」に活用することが大事だと考えています。普段、当たり前のことになっているので、社内の方は意外に気づかないものです。まずは、経験を活かし、「強みの源泉」を掘り下げ、社内全体で「見える化」することに貢献したいと考えます。
イノベーション創出には、「強みの源泉」同士を単純に足し算してはいけません。必ず、経営力のある人間が分析し、組み合わせを変え、新しい形を作ること「創新」が必要なのです。つまり、経営力を使って掛け算していくことが重要であり、ここでも役に立てると自負しています。私はこれまでの経験を活かしイノベーションを創新、当社の持続的な成長に貢献することを自らに課したいと考えています。