社長メッセージ

社長メッセージ

2018年度は、企業収益や雇用・所得環境などの改善を背景に、全体としては緩やかな回復基調で推移した一方、米中の貿易摩擦や国内各地で発生した自然災害などの影響により、先行き不透明な状況が続きました。当社グループにおいては、「既存事業の構造改革」と「M&Aによる成長戦略」の両輪を成長戦略の基軸に据え、中期経営計画「NEXT-2020 Ver.3」に掲げた実行施策を各事業分野において着実に推進しました。

その結果、連結業績は、売上高が8,015億円で前年に対して479億円の増収となりました。営業利益は436億円で前年に対して12億円の増益、経常利益は470億円で前年に対して23億円の増益、親会社株主に帰属する当期純利益は265億円で前年に対して13億円の増益でした。売上高とすべての利益については、当社グループにおける過去最高の業績となりました。

当社では、2010年度から取り組みを進めてきた「1兆円企業ビジョン」の総仕上げとして、2019年度から2021年度までの3カ年を実行期間とする中期経営計画「NEXT-2020 Final」を策定し、その実現に向けて取り組みを進めています。本中期経営計画の基本コンセプトは、「革新=イノベーションの実行」です。売上高1兆円の達成と2022年度以降の持続的成長を可能とする強い会社を作り上げるため、環境変化を見据えたビジネスモデルの「革新」を促進する基本方針とそれに連動する経営施策を実行します。

たとえば産業ガス関連では、「VSU」プラントによるガス生産拠点とシリンダー充填拠点の拡充を基軸として、全国8つの地域事業会社が各地域の有力パートナーと連携することで国内ガス事業の深耕を図る「VSU」戦略を強力に推進します。

医療や農業・食品関連については、今後の成長の柱と位置付け、M&Aや設備投資をはじめとした積極的な投資により事業規模の拡大を進めています。たとえば、医療関連事業では、手術室やICUといった高度医療設備に加え、その周辺機器、また、滅菌サービスや手術セットなどの消耗品も合わせた商材を総合提案することで、周術期分野の事業拡大を図ります。また、農業・食品関連事業では、収益の安定化のための産地分散化とともに、省人化のための設備投資による収益力の向上や、野菜加工分野を中心とした事業領域の拡大を進めていきます。

これらに加え、2020年度以降の次世代成長を担う事業として、「電力事業」、「海外戦略の強化」、「新しい技術立社の構築」を掲げ、具体的な事業展開を見据えた戦略的な投資を実施しています。こうした成長施策により各事業が力を発揮することで、1兆円企業ビジョンの達成と、持続的成長を可能とする強い会社を作り上げてまいります。

ますます事業の多様性を広げ、独自の戦略を持って未来に挑戦するエア・ウォーターグループに、今後も一層のご理解とご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

代表取締役社長 COO 白井 清司

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