社長メッセージ

社長メッセージ

2020年度の業績は売上収益が8,066億円となり、ほぼ前年度並み、営業利益については512億円となり、過去最高益を更新することができました。

新型コロナウイルスと隣り合わせの環境下でこのような結果を残すことができたことに関し、大きく二つの理由があったと認識しています。

一つ目は、当社グループの多種多様な事業が、コロナによって生まれた新しい社会ニーズの変化に合致し、その需要を的確に取り込めたということです。

衛生材料をはじめとした感染対策製品はもとより、テレワークや5Gの進展により拡大したエレクトロニクス関連、在宅率の上昇により拡大した宅配向けの食材や低温物流分野など、社会ニーズの変化に合わせて、生産のみならず、商品開発や販売の面でも柔軟且つスピーディーに対応できたことが成果に繋がりました。

二つ目は、各事業で時代の変化に合わせた構造変革が進んでおり、それが収益体質の改善という形で、業績に貢献し出したということです。

産業ガス事業では、従来は高炉向けのガス供給が主力でしたが、近年はエレクトロニクス関連向けの事業領域が急速に拡大、さらに、インドでの事業が業績に大きく貢献するなど、事業ポートフォリオの変革が進んでいます。
また、ケミカル事業では、2018年にコールケミカルを譲渡した後、複数のM&Aと生産体制の再構築を進めたことで、電子材料を中心とした機能化学品への構造転換が進み、大幅な収益改善を実現しました。さらに、これまでのM&Aによって事業領域を急拡大した農業・食品事業や、くらしの医療分野でも、継続的な生産体制の見直しやコスト削減に取り組んだことで、安定収益を生み出す事業構造への転換が進みました。
他にも、エネルギー事業でのLNG分野の拡大や初の海外進出となったベトナムでの事業構築、海水事業での電力分野の拡大など、各事業セグメントで構造変革が進んでいます。
さらに、2020年10月には、国内8社体制だった地域事業会社を3社に統合しました。この統合によって、地域事業会社の存在感はますます高まり、当社グループの国内事業をリードする中核会社としての役割を担っていきます。

コロナによる需要環境、そして、中長期での事業環境、という2つの変化に対し、的確かつ柔軟に対応していることが、2020年度の業績において過去最高益を更新する原動力になったと確信しております。

2021年度は、中期経営計画「NEXT2020-Final」の最終年度にあたります。

当社グループでは、「技術」「海外」「デジタル」をキーワードに、国内事業における収益力の強化、海外事業の拡大、技術による新事業の創造を軸として、新たな変革とさらなる企業成長を目指してまいります。
また、SDGsについては、コングロマリットの強みを活かし、幅広い分野で事業活動を通じた社会課題解決への貢献を果たすとともに、特に、カーボンニュートラル社会の実現に向けて環境負荷低減に取り組み、産業ガス事業で培った水素やCO2回収の技術・インフラを活用し、様々な産業の脱炭素化に貢献してまいります。

皆様におかれましては、引き続き、当社グループへのご理解とご協力をお願いいたします。

代表取締役社長 COO 白井 清司

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