トップメッセージ

CEO メッセージ

株主・投資家の皆様をはじめ、当社グループに関わるステークホルダーの皆様には、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

当社グループでは、いかなる経営環境においても安定成長を実現できる「全天候型」の経営体制を確立すべく多角化と収益力強化を進めています。産業ガスやケミカル事業といった「産業系ビジネス」と、医療、エネルギー、農業・食品事業といった「生活系ビジネス」をバランスよく伸ばし、経営環境の変動に左右されない事業ポートフォリオを形成して、持続的な成長を目指しています。

また、様々な環境変化に俊敏に対応し、柔軟に新分野・新事業を開拓していく活力を持った中堅・中小規模の企業群を生み出し続けることで、収益性の高い多様な事業群を有機的に連携させ、持続的な企業成長を実現していきます。当社グループでは、こうした経営モデルを、生命力、環境適応力が強く地球最古の哺乳類と言われる「ねずみ」に例え、「ねずみの集団経営」と称しています。

多くの企業が選択と集中による体質強化に向かう中、当社はあえて多角化に活路を求めました。そして、「事業には必ず栄枯盛衰がある」「人間の生活に欠かせない商品や事業であれば仕事がなくなることはない」という事業フィロソフィーに基づき、最もよい経営手法として「全天候型経営」と「ねずみの集団経営」を選びました。そして、過去にとらわれず、イノベーションに挑戦し続けることのできる「強い会社」であってこそ成長を持続することが出来ると考え、ビジネスモデルの革新を繰り返し、今日まで成長と発展を続けることが出来ました。

社会の公器である企業にとって、「継続と発展」は永遠の命題です。そのために、私たちは、新たな時代の潮流を読み、中長期的なビジョンを描き、それに沿って「自らの形を変え続ける」こと強く意識しています。特に、2018年度には、8つの事業を中核としたコンゴロマリット経営と8つの地域事業会社の機能を合わせることで、事業のさらなる広がりを創出する事業ポートフォリオの再構築を行いました。

今後も、当社グループ独自のビジネスモデルを徹底して推進していくことで、環境変化に強い企業体質をさらに追求し、経営目標の達成を目指してまいります。引き続き「永遠に成長を続ける企業」を目指し、豊かな多様性を備えたコングロマリットとして一層のチャレンジを進めるエア・ウォーターグループに、変わらぬご理解とご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

代表取締役会長 CEO 豊田 昌洋

COO メッセージ

2017年度は、緩やかながらも成長を続ける国内経済と、不確実性を伴いながらも堅調に推移する海外経済の中、総じて良好な経営環境に恵まれました。この結果、連結業績は、売上高が7,536億円、前年に対して830億円の増収となりました。営業利益は424億円で、前年に対して11億円の増益、経常利益は447億円で、前年に対して34億円の増益、当期純利益は252億円で、前年に対して28億円の増益でした。いずれも前年に対して大きく伸長し、全て過去最高値を更新することができました。

現在、エア・ウォーターグループでは、「2020年度1兆円企業ビジョン」の達成、さらに「ポスト2020のさらなる成長」を見据え、今後の成長・発展に向けた諸施策を各事業分野において着実に推進しています。特に、「既存事業の構造改革」と「M&Aによる成長戦略」は、エア・ウォーターグループの発展を牽引する両輪として不可欠です。産業ガス、ケミカル、エネルギー関連については、着実な成長でエア・ウォーターグループの収益基盤を支える「既存事業」と位置付け、設備の更新投資や構造改革を中心とした事業強化に取り組んでいます。

たとえば産業ガス関連では、「VSU」プラントによるガス生産拠点とシリンダー充填拠点の拡充を基軸として、全国8つの地域事業会社が各地域の有力パートナーと連携することで国内ガス事業の深耕を図る「VSU」戦略を強力に推進します。また、これまで市況変動に脆弱性があったケミカル関連事業については、コールケミカル事業の譲渡をはじめとする事業の再構築を進めています。

一方、医療、農業・食品、物流、その他の事業関連については、今後の成長の柱と位置付け、M&Aや設備投資をはじめとした積極的な投資により事業規模の拡大を進めています。たとえば、医療関連事業では、今後、国内の高齢者人口がさらに増加していくことを踏まえて、これまで注力してきた病院設備工事などの「高度医療」と合わせ、「くらしの医療」領域である衛生材料やデンタルなどの消耗品事業の拡大を図っていきます。また、農業・食品関連事業では、収益の安定化のための産地分散化とともに、省人化のための設備投資による収益力の向上や、野菜加工分野を中心とした事業領域の拡大を進めていきます。さらに、物流関連事業では、全国に自前の物流センターを整備することによって、エア・ウォーターグループの強みである低温物流分野を中心とした事業の拡大を図るとともに、グループ内物流の一元化に向けた様々な取り組みを進めてまいります。

これらに加え、2020年度以降の次世代成長を担う事業の育成として、「電力事業」、「海外戦略の強化」、「新しい技術立社の構築」の3つを経営課題として位置付け、将来の事業展開を見据えた戦略的な投資などを実施しつつあります。こうした成長施策により各事業が力を発揮することで、「2020年度1兆円企業ビジョン」の実現、そしてその先の成長へとつなぎ、エア・ウォーターグループのアイデンティティーでもある持続的な企業成長を、確実に実現してまいります。

ますます事業の多様性を広げ、独自の戦略を持って未来に挑戦するエア・ウォーターグループに、今後も一層のご理解とご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

代表取締役社長 COO 白井 清司

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