SDGs(Sustainable Development Goals)は、2015年9月の国連サミットで採択され「地球上の誰一人として取り残さない(Leave no one behind)」を共通理念とした、2030年までの持続可能な開発目標です。SDGsは、気候変動による地球規模の環境問題、人口増加、貧困、格差などの社会問題を解決し持続可能な社会の実現を目指しています。
エア・ウォーターグループは、経営理念のもと、これまでも人と環境にやさしいものづくりを通して、社会に貢献し、地球環境の保全を図り、空気や水などの資源を無駄なく使用、循環させる地球資源循環カンパニーを掲げ、次の世代に住み良い地球と社会の実現を目指してきました。
2050年にエア・ウォーターグループの目指す姿サステナブルビジョンでは「地球、社会との共生により循環型社会を実現する」ことを掲げています。2030年をマイルストーンと位置づけ、「地球の恵みを、社会の望みに。」をSDGsコミュニケーションコンセプトとして、事業活動を通じて循環型社会を実現し、環境負荷をゼロ、さらに地球環境を再生、地域社会、顧客から選ばれ続け、働く人々のWell-beingを実現するなど、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた取り組みを進めています。
エア・ウォーターグループは代表取締役会長・CEOを最高責任者としたSDGs推進体制を構築しています。
SDGsに関わる基本方針や重要事項は経営執行における意思決定機関である最高経営委員会にて審議・決定するとともに、取締役会へ適宜報告することにより取締役会の監督が適切に図られるよう体制を整えています。
また、2020年4月に「SDGs推進室(現:経営企画室 SDGs事業推進グループ)」を設置し、エア・ウォーターグループのSDGs活動推進のための諸施策を立案・実施しているほか、当社グループ内にSDGsの取り組みの浸透を図るとともに、情報共有と進捗の確認を行っています。また、SDGsに関わる課題解決の取り組みの具体的な内容については事業グループ・ユニット、地域事業会社にて選任されたSDGs事業推進担当者をメンバーとしたSDGs事業推進者担当会議を開催し、全社的な推進を行っています。
エア・ウォーターグループの事業領域は、多岐に渡るため、それぞれの事業の特徴、特性を理解したSDGsへのアプローチの仕方を検証しました。
SDGsと事業の関連性の特定にあたっては、製造・販売が一体となった事業活動が、バリューチェーン全体でSDGsに対してどのような影響を与えるか、また、どのような貢献ができるかについて、分析を行っています。
具体的には、SDGsの17の目標および169のターゲットと事業活動を照らし合わせてマッピングし、事業活動全体でプラス貢献の強化やマイナス影響の最小化に貢献できる目標を特定しました。プラス貢献とマイナス影響を考慮した事業活動を展開することにより、持続可能な社会の実現により一層貢献していくことを目指します。
エア・ウォーターグループの事業領域において、環境価値への貢献として、SDGs目標6、7、9、11、12、13、15、社会価値への貢献としてSDGs目標2、3、5、8、9、11の達成に寄与する製品・サービスの創出、提供によってSDGsの目標達成に貢献しています。
環境価値への貢献
社会価値への貢献