『地球環境』と『ウェルネス』に沿って、持続的な成長を目指す

エア・ウォーター株式会社
代表取締役会長・CEO 豊田 喜久夫
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エア・ウォーター株式会社
代表取締役会長・CEO 豊田 喜久夫

エア・ウォーターグループは、2000年のエア・ウォーター発足以降、200社を超えるM&Aを積み重ねながら事業領域を広げてきました。現在では、ものづくりの現場で活躍する産業ガスやケミカル、人々の生命を支える医療、暮らしにかかわるエネルギーや農業・食品、さらには物流、海水、エアゾールなど多様な事業を展開。これにより環境変化に左右されにくい事業ポートフォリオを構築するとともに、持続的な成長を実現してきました。

 

2023年3月期決算においては、長期成長ビジョンであった「売上収益1兆円」を達成しました。お客様、お取引先様、株主様などの多大なるご支援とともに、グループ2万人を超える従業員の努力の賜物でもあり、すべてのステークホルダーの皆様に心より感謝申し上げます。

 

さて、今後の社会環境を見据えると、脱炭素社会、急速なデジタル化の進展によるスマート社会、人生100年時代、そして世界人口が100億人近くまで増加する時代の到来が予想されます。こうした中で、今後、将来にわたり持続的な企業成長を果たしていくためには、事業活動を通じて提供する社会価値をより重視したサステナブル経営の推進が不可欠です。

 

2022年4月に実施した組織改革では、2030年に向けた事業構想として、エア・ウォーターグループの多様な事業領域と今後の世界的な社会課題を踏まえ、「地球環境」と「ウェルネス(健やかな暮らし)」という2つの成長軸を設定。これに沿って、多様な事業群を「デジタル&インダストリー」「エネルギーソリューション」「ヘルス&セーフティー」「アグリ&フーズ」の4事業領域に再編しました。さらに、2023年6月には「グローバル&エンジニアリング」領域を加え、グローバル展開およびエンジニアリング機能の強化を図っています。


新たな事業体制の下、エア・ウォーターグループは、これまでの事業展開により獲得した「事業、技術、人材の多様性」と「地域密着の事業基盤」を強みとして、「収益構造の強化」と「新事業の創出」の両立に向けてグループシナジーを最大化し、これまで以上にダイナミックな企業成長を実現してまいります。

 

パーパスである「地球の恵みを、社会の望みに。」の実現に向け、お客様や社会が抱える課題の解決に立ち向かい、新たな価値の創造に挑戦し続けるエア・ウォーターグループに、変わらぬご理解とご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。