ロータリー式無停電電源装置(DRUPS:Dynamic Rotary Uninterruptable Power Supply)は、出力1,500kVA以上の高出力帯に適した無停電電源装置(UPS)で、主にデータセンターや半導体、製薬といった大規模な製造工場で導入されており、電圧低下や停電による設備や製品へのダメージを回避し、安定操業を継続するための重要機器です。近年、情報通信を取り巻く環境としては、クラウドサービスやIoT等の普及によってデータ通信量が急速に増大しており、これに伴うデータセンターや半導体工場の新増設にかかる需要の高まりを背景に、高出力UPSの世界市場は今後も高い市場成長が見込まれます。
エア・ウォーターグループでは、半導体工場の製造プロセスに不可欠な各種ガスを安定供給しているほか、データセンター向けの窒素消火設備で高い国内シェアを有しており、事業間シナジーの創出にも取り組んでいます。このように、データセンターや大規模工場の安定稼働に欠かすことができない重要なユーティリティを複合的に提案することを通じて、お客様のBCP(事業継続計画)に不可欠となる「ユーティリティ・ソリューション」の事業化を進めています。
商用電源正常時にはフライホイールを電気エネルギーで回し続け、運動エネルギーとしてエネルギーを貯蔵します。停電などの商用電源異常時には、ディーゼルエンジンが起動するまでの間、フライホイールの運動エネルギーを電気エネルギーに変換し、負荷に給電を行うことにより、無停電給電を実現します。
1956年に世界で最初にDRUPSを開発したメーカーであり、オランダに本社を置く会社です。競争力の高い技術力を有し、創業60年以上にわたり2,200基以上のDRUPSを世界各地に納入しています。また、オランダのほか米国ヒューストン、台湾新竹にオーバーホール拠点を構え、グローバルな拠点体制を構築しています。
東南アジアを中心に無停電電源装置(UPS)のエンジニアリングおよびメンテナンス事業を展開しています。システム設計、調達、組立、施工、メンテナンスまでの一貫した事業を展開しており、そのソリューション提案力を強みとしています。今後はHITEC社との一体運営を図り、エンジニアリング・技術ネットワークサービスを構築していきます。
1924年の創業以来、「人の生命と財産を守る」を企業理念に掲げ、長年培ってきた「高圧ガス制御技術」をベースに医療、防災、呼吸器の各分野で広く社会に貢献してまいりました。防災事業の一環として、データセンターや半導体工場向けに、HITEC社のDRUPSやPower Partners社の非常用発電機など、非常用電源設備のターンキーソリューションを提供しています。


