エア・ウォーターは、地域とともに歩み続けるエネルギーインフラ企業として、1950年代から半世紀以上にわたりLPガス(液化石油ガス)や灯油をお届けしています。特に北海道においては、全道をカバーする約100拠点の充填・配送ネットワークで、地域の暮らしと産業を支えるエネルギーを安心・確実に供給しています。

 

LPガスは、温室効果ガスの排出が油脂燃料と比べ少なく環境負荷の小さいクリーンなエネルギーとして、家庭用のほか、業務用、自動車用、工業用など幅広く利用されています。

 

今後、事業を担う人材確保が課題となる中、これからもお客様のよりよい暮らしを支えるサービス品質を保ち続けるために、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進し、業務効率化を図りながら、お客様へのさらなる価値提供に挑戦し続けていきます。

デジタル活用でLPガス残量のリアルタイム把握、高効率な配送ルートを実現

これまでLPガスの供給は、ご利用いただいているお客様宅に月に1回検針員が訪問してガスの使用量を確認していましたが、残量までは把握していませんでした。また、配送も配送員の経験則に基づいて行われており、同一地域内を複数台で何度も往来するなど効率化が課題となっていました。

 

こうした課題の解決はもとより、お客様のご要望に寄り添い、家庭ごとに必要なときに必要な量のLPガスを安心・確実に供給し続けるため、ガス残量を遠隔でリアルタイムに確認できるLPWA(Low Power Wide Area)システムを導入。ガスメーターにLPWAの発信機を取りつけることで毎日自動検針ができるようになり、ガス需要量の予測が立てやすくなりました。これにより容器交換に関しても、効率的な配送ルートが可能となりました。

 

さらに、経済産業省の「ゴールド保安認定事業者※」に対応したLPガス開閉栓のリモート操作などを実現、お客様宅での作業をなくし、都市部でも遠隔地でも道内全域で即時サービス対応が可能になりました。また、検針書、請求書をWebで閲覧できるようにするなどペーパレス化も進めています。

 

※集中監視システム等を導入し、LPガスの保安の高度化に特に積極的に取り組んでいると経済産業省が認定したLPガス販売事業者

(左)タブレットを活用した保安点検(右)スマートフォンで配送管理
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(左)タブレットを活用した保安点検(右)スマートフォンで配送管理

超高齢社会を地域とともに支える「すまいるボタンサポート」

超高齢化の進展に伴い、高齢のお客様の日常生活のさまざまなニーズに応えるため、北海道エリアで高圧ガス、LPガス、灯油、関連機器の販売を行うエア・ウォーター・ライフソリューションは、「すまいるボタンサポート」サービスを2022年から開始しました。

 

お客様がIoTボタンを押すと、エア・ウォーター・ライフソリューションからお客様にお電話が入り、IT機器に不慣れでも簡単に操作することができます。ボタン一つでダイレクトに高齢のお客様とつながり、ハウスクリーニング、キッチンや浴室、水回りや電気設備などのトラブルに迅速に対処することができるサービスで、お困りごとに応じて、エア・ウォーター・ライフソリューションの担当者が支援を行い、内容によっては地域の協力会社と連携して地域全体で包括的にサポートします。

 

今後も、北海道内約40万軒のお客様にLPガスや灯油をお届けする事業基盤を活かして、高齢者向けサービスの充実を図り、豊かな暮らしにつながる新しい事業を展開していきます。

更新日:2023年1月