エア・ウォーターは、全国30拠点を超えるガス製造プラントで酸素、窒素などの液化ガスを製造し、お客様の使用量や使用方法に応じて、さまざまな供給形態でガスを安定的にお届けしています。中でも、工場や病院など、ガスの使用量が中量~大量のお客様には、タンクローリーやトレーラーによって液化ガスをお届けし、CE(コールドエバポレータ)と呼ばれるタンクに貯蔵しています。こうしたCEは全国に数千基、お客様敷地内に設置されています。

今回ご紹介するのは、このCE にIoTセンサを取りつけ、リアルタイムでCE内のガス残量や圧力を把握する「遠隔監視システム」導入展開の取り組みです。これにより、お客様のPCからでも遠隔でガス残量などが確認可能となり、利便性向上を実現しました。

遠隔監視システムの概要

これまでも一部のCE向けに遠隔監視システムを導入していましたが、より低コストで信頼性のあるセンサを選定し、全てのお客様向けに新システムの導入を進めています。


アナログメーターで計測したガス残量や圧力の数値をデジタルデータに変換し、定期的にシステムとデータ連携することで、遠隔でガス残量を把握できるため、効率的な配送計画につなげられます。


また、これまではお客様自身にCEの設置場所でガス残量などを確認いただいていましたが、IoTセンサ設置により、遠隔地からでもリアルタイムで残量確認することが可能となり、より効率的な生産管理を図ることができます。

 

2023年度末までに全国に点在するCEにIoTセンサを設置予定であり、液化ガスのさらなる安定供給はもとより、お客様の利便性向上を図っていきます。また、全CEの利用状況の詳細データを活用し、他のデータと組み合わせることで、配送などのより一層の効率化の取り組みや新たなサービスの創出につなげていきます。