エア・ウォーターグループの飲料メーカー ゴールドパックは、1959年の創業以来長年にわたり、野菜・果実系飲料や天然水を中心とした自然のおいしさそのまま活かした商品をお届けしてきました。


国内4つの自社工場では、缶・ペットボトル・紙容器・パウチなど多種多様な飲料製造ラインを設け、受託生産(OEM)でお客様である飲料メーカーの要望に応えるとともに、自社ブランドでも高品質な商品を提供しています。

脱プラスチックの流れで注目を浴びる紙容器

環境問題を背景に、脱プラスチックへの動きが加速する中、ペットボトルに代わる容器として「紙容器」が注目されています。清涼飲料水の容器別生産量シェアは、ペットボトルが76.0%(一般社団法人全国清涼飲料連合会「2020年 清涼飲料水統計」より)とまだまだ大半を占めていますが、最近では紙容器への変更などプラスチック使用量を削減し、環境負荷を低減する取り組みが進んでいます。

 

ゴールドパックのあずみ野工場(長野県安曇野市)では、テトラパック社の新型容器「テトラ・ジェミーナ®アセプティック容器」(以下、TGA)の充填ラインを導入。TGAは主にFSC®(Forest Stewardship Council®、森林管理協議会)認定の包材を利用した紙容器で、再生可能な材料の比率が向上し、プラスチック使用量の削減につながります。

森林管理協議会とは、1993年10月にカナダで創設された非政府組織(NGO)で、国際的な森林管理の認証を行う協議会。生産を行う森林や製品、流通過程の評価、認定、監督を行う。

紙容器入りミネラルウォーター「Azumino Mineral Water」を開発

2021年3月、ゴールドパックは北アルプス常念岳のふもとに広がる安曇野を水源とするナチュラルミネラルウォーター「Azumino Mineral Water」を発売しました。TGAを採用し、同社従来品のキャップ付き2Lペットボトルと比較してプラスチック使用量を22%削減しました。あわせて、冷蔵庫での収納しやすさ、キャップの開けやすさ、コップへの注ぎやすさといった高い利便性を備えています。

 

ゴールドパックは、長年にわたり培ってきた飲料製造の実績を活かし、製造前の洗浄・脱臭作業の徹底はもとより、充填時に作業環境内のにおいを移さないための空調管理に取り組んできました。特に無味無臭である水に関しては、少しでもにおいが移らないように徹底した製造管理を実施。品質はもちろん、水本来のおいしさを保つことができています。

Azumino Mineral Water 紹介動画(1分26秒)

インクの使用量を減らし自然環境に配慮したパッケージデザインが
「DFA Design for Asia Awards 2021」でブロンズ賞を獲得

2022年3月、「Azumino Mineral Water」のパッケージデザインがアジア独特の視点で優れたデザインを評価し、卓越したデザインを称える国際的なアワードである「DFA Design for Asia Awards 2021」 において Bronze Awardを受賞しました。


この製品を購入することが自然を守ることにつながり、その自然のおいしい水をまた飲める。この一連のストーリーを、一筆書きのイラストがつながることで表現しています。ボトルの地色を生かすことでインクの使用量を減らし自然環境に配慮しました。

今後も、環境に配慮しながらおいしい製品をお客様に提供していきます。

 

掲載日:2022年3月