エア・ウォーターは、2025年4月13日から10月13日までの184日間、大阪市の人工島・夢洲で開催される「大阪・関西万博」に、“未来の暮らし”の体験コンテンツ「ネオライフスタイルLDK」を出展します。


来場者の皆さまは、最先端技術を使った運動やリラクゼーション、その時の気分に合わせて自動で調理される食事、循環型エネルギーを使った未来の暮らしを体験することができます。


エア・ウォーターは、万博出展を通して、近未来の「地球環境」と「ウェルネス」をデザインし、社会課題の解決に貢献してまいります。

エア・ウォーターが提案する「未来のライフスタイル」とは?

「太陽の塔」で有名な大阪万博が開催されたのが1970年。日本で総合的なテーマを扱う万国博覧会の開催は実に55年ぶりです。


今回のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」で、コンセプトは「未来社会の実験場」。この万博では、持続可能な社会を実現するために17の開発目標を掲げたSDGs達成への貢献と、日本政府が提唱するサイバー空間とフィジカル空間を高度に融合させて経済発展や社会の課題解決を促す「Society 5.0」の実現を目指しています。


「未来社会の実験場」というコンセプトのとおり、世界80億人がアイデアを交換して未来社会を共創することや、人類共通の課題解決に向け、最先端技術など世界の英知を集め、新たなアイデアを創造・発信する場にすることが求められています。


2025年大阪・関西万博への出展は、エア・ウォーターが本社を構える大阪という場所から、「人類共通の課題解決に向けたアイデアを創出する」という万博の趣旨に共鳴し、産業の発展に寄与したいと考えているためです。
エア・ウォーターは産業ガス供給の事業基盤を活かして、エネルギーや医療、農業・食品など事業領域を拡大しています。現在は「地球の恵みを、社会の望みに。」をパーパス(存在意義)に「地球環境」と「ウェルネス(健やかな暮らし)」の2つの成長軸に沿って、社会課題解決への貢献を目指しています。


展示コンテンツ「ネオライフスタイルLDK」はその2つを軸とした、未来の生活体験を体感していただくためのもの。来場者の誰もがわくわくしながら、驚きと新たな発見に満ちた感動が味わえる空間を提供します。


25年後の未来は、循環型エネルギーが発達して街は緑に溢れ、一人ひとりの個性や特性に合わせた運動、食事の提供が当たり前のものになっていると私たちは考えます。「ネオライフスタイルLDK」は未来の生活の予想図であり、エア・ウォーターが提案する25年後のライフスタイルでもあります。

3つのゾーンで近未来を体験!

未来の暮らしを体験する「ネオライフスタイルLDK」は、3つのゾーンで構成されています。

・リビングゾーン
・キッチンゾーン
・ウィンドウゾーン

リビングゾーン

最先端技術を用いて、安心した運動やリラクゼーションができる「ミライの運動とくつろぎ」の体験ゾーンです。
人の体調は毎日変化しますが、その微妙な違いをセンシング技術で読み取り、体調や健康状態にマッチした安全かつ楽しい運動のデモ体験ができます。

日常的な運動は肉体的な健康を維持するだけでなく、精神を安定させるうえでも重要な役割を担っています。しかし、運動をする習慣を毎日の生活に取り入れるのは簡単ではありません。運動をしない最大の理由は、「面倒だから」というもの。心理的な障壁が高くなっているのです。


しかし、一人ひとりの健康データに基づき、その時の体調にあった運動ができ、しかも運動中も体調をモニタリングすることで、安全でかつ、適切な強度の運動を楽しく継続することによってその心理的な負担を軽減することができると考えています。

キッチンゾーン

健康への関心やその時の気分に合わせて、新鮮な素材を用いた自動調理システム「ミライの食事」が映像体験できるゾーンです。
提供する食事は、来場者の健康状態、気分に合わせたパーソナライズメニュー。食事という一日の中での特別な時間を、一人ひとりの嗜好や気分に寄り添った演出で彩ります。
近年では、ハラールやヴィーガンなど食の多様性が重視されるようになりました。特に外国人観光客の増加で人々に強く意識されるようになっています。
未来の食事は、家族やゲストそれぞれに合わせて最適化され、誰もが安心して楽しめるものになっているでしょう。


エア・ウォーターは最先端技術を活用し、個人の嗜好性や体調に合わせた最高の食事を提案します。

今回の展示は映像体験ですが、大阪ヘルスケアパビリオン内の「ミライの食と文化ゾーン」において、「ミライのミックスドリンク」を提供します。北海道の食材をベースとした、ロボットが作る未来のドリンクもぜひご体験ください。

ウィンドウゾーン

身近な場所でエネルギーが循環し、自然環境と調和する「ミライの暮らし」を表現するゾーンです。
排ガスなどから回収されたCO2がエネルギーとして再利用されるシーンや、廃棄物をエネルギーに変換し、そのエネルギーが家庭からロケット燃料にまで利用されるシーンを描きます。
エア・ウォーターは廃棄物の発生を減らし、廃棄物の再使用を促進、また廃棄物を再資源化することにより、資源を循環させるサプライチェーンの実現を目指しています。2021年度に65%だった廃棄物リサイクル率を2030年度に80%、2050年度に100%にすることが目標です。
今回の展示は、廃棄物のリサイクル率が100%となった世界を表現したものです。

この3つの展示を通して、エア・ウォーターがデザインする近未来の「地球環境」と「ウェルネス」を実感してください。

1970年の大阪万博にもエア・ウォーターは出展!

家庭用浴室ユニット「バスオール」
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家庭用浴室ユニット「バスオール」

エア・ウォーターは1970年の大阪万博にも出展していました。その当時の社名は「ほくさん」。「厳しい寒冷の地に暮らす人々の生活を便利に、そして豊かに」という使命感のもと、北海道でのLPガスの供給を本格化していた時期でした。そして1963年、LPガスによる日本初のユニットバス「バスオール」を開発し、公営住宅などへの導入を進めていました。人々がまだまだ銭湯を利用していた時代のことです。


1970年の万博には、日本の発展の一翼を担う企業が「生活をささえ、しあわせを作る産業」として共同参加した「生活産業館」という展示館がありました。
ほくさんはここに、その当時発展が期待されていた複合材料をふんだんに用い、家族のだんらんを抽象的に表現した空間を創出し、展示しました。


ちょうど、LPガスの供給から住宅設備機器をラインアップに加えた時期であり、会社の使命が社会に根づき始めた過渡期を迎えていました。万博のテーマや「生活産業館」の趣旨、会社の方向性が重なったタイミングだったのです。

事業部門の垣根を越えてプロジェクトを推進

エア・ウォーターでは、2025年大阪・関西万博出展に向けてプロジェクトを立ち上げ、若い社員を中心として展示内容の企画や準備を進めてきました。エア・ウォーターが目指す「社会課題の解決を通じた、新たな企業価値の創造」を実現するため、各事業部門の垣根を越えた熱い議論を重ねてきました。


プロジェクトを取りまとめる和辻徹執行役員は、「未来のエア・ウォーターをより多くの方に楽しく体験してもらえるよう、会社の将来を担う若手中心のプロジェクトメンバーがあるべき未来の姿に向けて、喧々諤々企画中です」と語っています。
今回の展示はエア・ウォーターが総力を挙げて提案する未来のライフスタイル。25年後の持続可能な社会が実現した世界を、ぜひ体験してください。

更新日:2025年2月