エア・ウォーターグループは現在、国内外に167のグループ会社を擁し、約2万人の従業員が活躍しています。この先もさらなる高みに挑戦し、持続可能な成長を果たすためには、性別・年齢・国籍を問わず、グループ従業員一人ひとりの一層の活躍とワークライフバランスの充実を目指していく必要があります。
こうした中、エア・ウォーターグループはこれまで5年間にわたり、「女性活躍推進プロジェクト」を展開してきましたが、女性活躍のみならず、2022年度からは、新たに「ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)推進プロジェクト」を発足しました。
女性活躍推進プロジェクトでは、2016年の発足以来、女性が生き生きと活躍できる職場風土の改革、継続就業支援、キャリア支援、採用・育成の推進などを目的に各種セミナーの実施や、制度の見直しなどを行ってきました。
その結果、フレックスタイム制度の導入や男性の育児休暇の取得推進などの取り組みが評価され、2020年7月に子育てサポート企業として「くるみん認定※」を取得しました。さらに、女性管理職比率はプロジェクト発足前(2015年度)と比較すると0.7%から2021年度には4.0%に上昇したことに加え、 係長・主任クラスの女性比率においても5.2%から14.7%まで上昇しました。2024年度には、女性管理職比率10%、新卒採用者に占める女性比率を40%以上とする目標を掲げています。
※くるみん認定・・・次世代育成支援対策推進法に基づき、一般事業主行動計画を策定した企業のうち、計画に定めた目標を達成し、一定の基準を満たした企業は、申請を行うことによって「子育てサポート企業」として、厚生労働大臣の認定(くるみん認定)を受けることができます。 (厚生労働省)
5年間の女性活躍推進プロジェクトの活動を経て、性別・年齢・国籍を問わず、多様な人材の活用と安心して働ける職場づくりの実現を目指し、2022年からは「D&I推進プロジェクト」を発足させました。女性活躍推進のみならず、男性育休の取得推進、介護と業務の両立支援など以下の取り組みを推進しています。
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D&I推進プロジェクトでは、上記5つの取り組みを行っていますが、昨今、社会でも特に関心が高まっている男性育休の取得推進についてご紹介します。
2022年10月、改正育児・介護休業法が施行されました。これにより男性が取得可能な「出生時育児休業(産後パパ育休)」制度が新設されました。子どもの出生から8週間の間に合計4週間分(2回まで分割可能)の休業が取得できるというものです。
近年、「女性の社会進出」が注目され、産休や育休といった女性のライフイベントに関わる社内制度が充実している会社は年々増えてきました。しかしこれからは、女性のみならず男性の育休制度が整っている会社こそが「働き方」を重視する学生や、「サステナビリティ」への取り組みに注目するステークホルダーにも選ばれる会社になっていきます。男性の育休取得は「男性の家庭進出」「女性の社会進出」を後押しする重要な制度です。
エア・ウォーターでは、2016年度以降、対象者210名のうち66名の男性従業員が育休を取得しています。(取得率31.4%)これを2024年度に向けて、男性育児休業・休暇取得率を40%以上にすることを目指しており、社内でもセミナーを実施することで、従業員の意識変革を図っています。
その第一歩として、「男性育休座談会」を開催。育休取得を考えている従業員が参加し、実際に育休を取得した男性従業員から、取得までの流れや、育休取得を決めた理由、育休取得のメリットに加え、ざっくばらんな意見交換などを行いました。
また、「D&I推進プロジェクト」では男性育休取得率の向上に寄与すべく、育休取得者の声をまとめた情報ブックを共有しています。
取得期間: 1カ月
育休を取得して良かった点:子どもの世話を一人でもできるようになりました。待機児童問題やバリアフリーなどに関心を持つようになり、視野がひろがりました。
取得期間: 2カ月
育休を取得して良かった点:子どもをの成長を毎日実感できました。新生児期間を夫婦で相談しながら育児ができ、家庭円満にも繋がりました。
更新日:2023年1月