知的財産活動

当社の知的財産部門は、グループ全社の知的財産活動をリードする中核機能として、「知財による事業貢献」を目標と定め、知財に基づく事業貢献とエア・ウォーターブランドの価値向上を目指した戦略の立案と実行を推進しています。

知的財産活動は、「『地球環境』と『ウェルネス(健やかな暮らし)』の2つを軸に技術の力で循環型社会に貢献する」という技術戦略のもと、グループ全体の横串機能とグローバル事業の支援も積極的に推進しています

研究開発と知的財産活動の一体化

研究開発部門の開発テーマ毎に最適な知的財産戦略を検討した上で、研究開発・事業基盤を強固にする権利化活動を推進しています。具体的には、「テーマ立案」から「基礎試験」「実証試験」「実用化試験」「事業化」の各開発段階に応じた知的財産活動を研究開発部門と連携して実施しています。

また、Web会議を積極的に活用することで、全国の研究開発拠点の開発者と迅速かつ密なコミュニケーションを図り、発明の発掘につなげています。
このように、研究開発と知的財産活動の一体化を推進することで、将来の成長事業を足元から支えていきます。

エア・ウォーターグループ各社の知的財産活動

エア・ウォーターグループ(国内)の保有特許件数

※エア・ウォーター・プラントエンジニアリングは2023年4月にエア・ウォーター・エンジニアリングに社名変更しています。

※エア・ウォーター・プラントエンジニアリングは2023年4月にエア・ウォーター・エンジニアリングに社名変更しています。

エア・ウォーターグループでは、「地球環境」と「ウェルネス」の2つを軸として、既存のグループ会社やM&Aで新たに加わったグループ会社を含め、独自でユニークな技術の創出が可能な開発組織が多数存在します。

多岐に渡る事業領域をもつグループ会社が、現在そして未来のニーズを見据えて積極的に開発を行い、特許等の知的財産として権利化を図っています。
知的財産部門では、具体的な実施項目を短期/中期と長期に分類した全社知財戦略を策定し、グループ会社に応じた知的財産活動を支援し、エア・ウォーターグループ全体の知的財産力の向上と活動の活性化を推進しています。

特許群がカバーする主要製品

地球環境

デジタル&インダストリー

深冷分離装置、吸着分離装置、水素ガス発生装置、ガス窒化処理、ドライアイススノー洗浄装置、電子材料(フェノール樹脂、エポキシ樹脂)、医農薬中間体、炭素材料、SiC半導体基板、マグネシア材料

エネルギーソリューション

LNG竪型ポンプ、LNGタンクローリ、LNGサテライト基地、ハイブリッド給湯暖房装置、LPガス移動電源車、人工再生木材材料、CO\( \sf _2 \)回収装置、バイオマス発電

ウェルネス

ヘルス&セーフティー

在宅酸素濃縮器、人工呼吸器、手術室設備、義歯組成物、歯髄再生、エアゾール、消火設備、介護用入浴装置、遠隔医療支援システム

アグリ&フーズ

農作物収穫機、農作物洗浄装置、ウォーターサーバ、加工食肉製造

エア・ウォーターグループは、技術分野としてもさまざまなカテゴリーの特許を保有しており、世界共通の特許分類項目である「国際特許分類(International Patent Classification)」で言えば、その大分類である8つの全てのセクションを網羅しています。
これは一つの企業体としては極めて特徴的な技術、特許群を有していることになります。

グローバル戦略に連動した知的財産活動

全社の海外戦略に基づく知的財産の対応は、各国毎にリスク調査と特許出願を積極的に展開し、事業実施に向けたスムースな移行ができるようにしています。
特に、海外事業展開の重点地域を北米、インド、東南アジアと定め、各国毎の法制度改正の変化に対応するとともに、海外進出する場合はグローバルな視点での知的財産活動を展開しています。