エア・ウォーターグループは創業以来、空気や水などの地球に存在する資源を利用し、多彩な技術や独自のビジネスモデル、ノウハウと掛け合わせることで、暮らしや産業にとって必要不可欠な価値ある製品やサービス、ソリューションへと進化させ、安定的に持続可能な形で提供し続けてきました。
ここでは、エア・ウォーターグループが有する経営資源の強みと成長戦略をご紹介します。
多様な事業活動を通じ、長年築き上げてきた当社ならではの強みを紹介します。


※2020年度実績

※2021年3月末時点

※2021年10月末時点

※2021年3月末時点
エア・ウォーターグループの地域事業構想は、1995年より各地域の販売会社を事業主体として、産業ガス・医療用ガスの販売をメインとした地域密着型の事業展開をスタートしたことに始まります。
成熟化が進む国内市場でさらなる持続成長を図るためには、より顧客に近いポジションで顧客のニーズを汲み取るマーケットインの視点に立つことが不可欠です。地域に密着した事業基盤を活用することで、エア・ウォーターグループが有する多彩な技術・製品・サービスをアレンジし、地域のニーズに合った新市場の掘り起こしを推進するとともに、地域の課題解決に貢献していきます。

エア・ウォーターグループの海外戦略の基本方針は、国内事業の強固な収益基盤を基にした投資戦略によって、市場の拡大とともに高い収益性が見込める海外事業を拡大し、全体の成長をけん引していくことです。
国内と同様に確かな収益基盤と多角化の軸となる産業ガス事業およびエンジニアリング事業を柱に、現地パートナーと連携し、インド・北米での産業ガス事業を中心に海外事業のさらなる拡大を図っていきます。
収益化を実現しているインド産業ガス事業、北米エンジニアリング事業に加えて、市場成長が著しい高出力UPS(無停電電源装置)、医療関連の事業拡大にも注力していきます。

研究開発やエンジニアリングなどの技術資源を、グループ共通のプラットフォームの構築・活用によって結集し「社内オープンイノベーション」を促進。製品開発力の強化と新たな技術の創出を目指します。
エア・ウォーターグループには34カ所余りの研究開発部門があり、それぞれが多種多様な研究開発を行っています。2020年2月に発足したグループテクノロジーセンターは、グループ全体の技術戦略プラットフォームとして、グループ全体の「横串機能」と「進捗管理・支援機能」を担い、グループ内の研究開発資源の有効活用とマーケティング支援・開発推進を行っています。
「地球環境」と「ウェルネス(健やかな暮らし)」の2つを軸に、技術の力で循環型社会に貢献していきます。

エア・ウォーターのM&Aは単なる「足し算」ではなく無限の可能性を膨らませる「掛け算」の方式です。M&Aは、他社が蓄積した技術やノウハウ、人脈、取引関係を一気に引き継ぐ手法であり、言い換えれば、その会社が費やした「時間」と育てた「人材」を買うことだと考えています。
2000年以降から現在まで、合計224社がM&Aによりグループ入りとなりました。(2021年3月末時点)
各社の自主独立を重んじながらも、グループの経営理念や行動指針を共有することで、各社の組織風土や人材、技術などの資産をうまく融合させ、シナジーを追求し、新しい価値を生み出していきます。
主なM&Aの実績
・タテホ化学工業への資本参加、完全子会社と日本海水の完全子会社(海水事業への参入)
・東京エアゾル化学の譲受け(エアゾール事業の強化)
・雪印食品北海道工場の譲受け(食品事業への参入)
・川重防災工業への資本参加とTOB、完全子会社(医療設備・防災事業への参入)
・ゴールドパックへの資本参加(飲料事業への参入)
・川崎化成工業への資本参加とTOB、完全子会社(ケミカル事業の拡大)
エア・ウォーターグループはパーパスである「地球の恵みを、社会の望みに。」をコンセプトに、当社グループが有する5つの強みと4つの成長戦略を軸に多様な経営資源を活かし、価値を創出し続けていきます。
今後も、事業活動を通して地域に密着し循環型の社会を目指す「地球環境」システムの実現と、高齢化社会における健康維持などの「ウェルネス(健やかな暮らし)」の実現を目指してまいります。