知的財産戦略

知的財産戦略と体制

今後の成長に向けた知的財産活動

当社の知的財産部門は、グループ全社の知的財産活動の核として知的財産戦略をリードし、「知的財産活動によるエア・ウォーターグループの事業競争力の強化」を活動スローガンに、開発部門・事業部門と一体となった戦略的な活動を展開しています。
知的財産活動は、当社の中期経営計画の基本コンセプトの実行施策「2020年度以降の成長に向けての課題への挑戦」を構成する三要素に関わる部分が大きく、「研究開発体制の再構築による新しい技術立社実現」の確立支援を中心として、「M&A効果の最大化」および「グローバル事業強化」についても積極的な知的財産活動を推進しています。

研究開発と知的財産活動の一体化

研究開発部門による開発テーマに関しては、「テーマ立案・基礎試験時」から、「評価試験」、「実証試験」、「実用化試験」、「事業化」の各開発段階に応じた知的財産活動を研究開発部門と連携して実施し、研究テーマ毎に最適な知的財産戦略を検討した上で、特許出願をはじめとした知的財産戦略にて、研究開発・事業基盤を強固にする権利化活動を推進しています。このように、研究開発と知的財産活動の一体化を推進することで、将来の成長事業を足元から支えていきます。

グループ全社としての知的財産活動

各グループ会社の保有特許数

(2018年9月時点・権利存続分のみ)

エア・ウォーターグループでは、総合開発研究所以外にも、既存のグループ会社やM&Aで新たに加わったグループ会社を含め、独自でユニークな技術を創出可能な開発組織が多数存在します。
多岐に渡る事業領域をもつグループ会社が、現在そして未来のニーズを見据えて積極的に開発を行い、特許等の知的財産として権利化しています。知的財産部門では、このような開発に積極的なグループ会社の知的財産活動も支援を行い、また一方でグループ全社向けの知的財産教育も実施しながら、エア・ウォーターグループ全体の知的財産力の向上と活動の活性化を推進しています。

特許群がカバーする主要製品
産業ガス 深冷分離,吸着分離,ガス窒化処理,溶断ガス発生装置,大気圧プラズマ処理装置
ケミカル 電子材料(フェノール樹脂,エポキシ樹脂),炭素材料(熱膨張性黒鉛),医農薬中間体
医療 在宅酸素濃縮器,人工呼吸器,手術室設備,義歯組成物
エネルギー LNG竪型ポンプ,LNGタンクローリ,ハイブリッド給湯暖房装置,LPガス移動電源車
農業・食品 農作物収穫機,農作物洗浄装置,ウォーターサーバ
その他 半導体基板材料,水処理設備,マグネシア材料,人工再生木材材料,エアゾール

エア・ウォーターグループは、技術分野としてもさまざまなカテゴリーの特許を保有しており、世界共通の特許分類項目である「国際特許分類(International Patent Classification)」で言えば、その大分類である8つの全てのセクションを網羅しています。これは一つの企業体としては極めて特徴的な技術、特許群を有していることになります。これらの特許群は、当社の経営戦略である「全天候型経営」と成長戦略である「ねずみの集団経営」を一端から支えています。

グローバル戦略に連動した知的財産活動

近年進出著しい海外事業についても、知的財産の面から各国での権利化やリスク調査を事前から実施し、各国でのリスクを最小化した上で事業実施へ移行するような体制作りを行っています。
特に知的財産の分野では、中国、韓国、台湾をはじめ、成長著しい東南アジアやインドなどの各国では、法律、制度改正が頻繁に起こりますが、当社ではそれら世界の変化にも敏感に対応し、グローバルな視点での知的財産活動を実施していきます。