北海道で展開する水素ステーションの取り組み
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北海道で展開する水素ステーションの取り組み

エア・ウォーターは、水素ガスを製造・供給している産業ガスメーカーであり、水素ガスの製造、貯蔵、運搬から使用方法に至るまでの豊富な知見と技術を有しています。こうした長年の事業ノウハウを活かし、水素エネルギー社会の実現に向けて、各自治体と連携を行いながら、FCV(燃料電池自動車)の普及促進に関する取り組みを行っています。

北海道で稼働する水素ステーションの製作・運営を行う

移動式水素ステーションとFCV
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移動式水素ステーションとFCV

政府は2050年までに温暖化ガスを実質ゼロにすることを目標に掲げ、脱炭素に向けた動きが加速する中、現在各地で水素の利活用に関する取り組みが進められています。水素は、利用段階で温室効果ガスの排出がないことから、化石燃料の代替やエネルギー貯蔵手段として様々なシーンでの利用が期待されています。

移動式水素ステーション(室蘭市)
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移動式水素ステーション(室蘭市)
FCVの充填口
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FCVの充填口

エア・ウォーターは、北海道に2か所(札幌市と室蘭市)ある水素ステーションの設計・製作と運用業務に携わっています。水素ステーションは、FCVに水素を充填する施設で、ガソリン車で言う「ガソリンスタンド」に該当します。どちらの施設も、水素を充填する機能を有する設備を40フィートコンテナ内に搭載した移動可能な水素ステーションです。1回あたりの充填時間は約3分で、ガソリンを入れる際とほとんど変わりません。また、ガス漏れ対策や火災防止などの安全対策も法令技術基準に則って対策されており、安全に使用することができます。

脱炭素社会の実現に向けた取り組みの一例

脱炭素社会の構築に向けて必要なのがインフラ整備であり、とりわけFCVなどの燃料である水素を供給する水素ステーション網を整備することが求められています。水素エネルギーを利用する人が増えることは、SDGs目標7の「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」や、目標13「気候変動に具体的な対策を」につながります。水素ステーションの設置以降、北海道内のFCVは、自治体や民間企業等の保有を中心に徐々に普及しています。

スタンドの役割を果たす移動式水素ステーション(札幌市)
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スタンドの役割を果たす移動式水素ステーション(札幌市)

エア・ウォーターでも、2018年3月より札幌事業所においてFCVを導入し、社用車として道央圏内(旭川、千歳、苫小牧、室蘭地区)の移動に活用しています。今後も各自治体と連携しながら、水素ステーションの利便性の向上や需要喚起活動に積極的に取り組んでいきます。

 

掲載日:2020年10月