このたび、当社グループの地域事業会社であるエア・ウォーター北海道株式会社(本社:北海道札幌市中央区、代表取締役社長:北川 裕二、以下「エア・ウォーター北海道」)は、インターステラテクノロジズ株式会社(本社:北海道広尾郡大樹町、代表取締役社長:稲川 貴大、以下「インターステラテクノロジズ社」)が運営する全産業参加型の宇宙開発パートナーシッププログラム「みんなのロケットパートナーズ」に加入しましたので、お知らせします。

 

インターステラテクノロジズ社は、北海道大樹町において超小型人工衛星打上げロケット「ZERO」を開発しており、当社グループは、同社の事業ミッションに賛同し、LNG(液化天然ガス)などの燃料供給や燃料タンクの製造に関して支援を行う予定です。

1.概要

当社は、1970年代から宇宙ロケット開発に携わり、供給設備の納入や大学との研究開発を進めてきたほか、北海道内シェアトップの産業ガスメーカーとして、ロケット燃料となる酸素やメタンなどの製造、貯蔵、運搬から使用方法に至るまでの豊富な知見と技術を保持しています。また、現在、北海道大樹町において「北海道スペースポートプロジェクト※」の本格的な推進に向けて設立された「SPACE COTAN株式会社」への出資などを通じて、北海道における航空・宇宙関連産業の発展に向けた取り組みを進めています。
 

インターステラテクノロジズ社は、「誰もが宇宙に手が届く未来をつくる」というビジョンを掲げ、「世界一低価格で、便利なロケット」をコンセプトに、観測ロケット「MOMO」と超小型人工衛星打上げロケット「ZERO」を独自に開発・製造しているロケット開発企業です。2019年5月に打ち上げた宇宙品質にシフト「MOMO3号機」は、高度113.4kmまで飛行し、民間企業単独としては日本で初めて宇宙空間に到達するなど、国内の宇宙産業産全体の発展と国際競争力の向上に貢献しています。
 

当社グループは、先進技術への挑戦を通じて日本の宇宙産業の発展に寄与する同社の事業ミッションに賛同し、「みんなのロケットパートナーズ」に加入しました。今後、ZEROの燃料となるLNGの供給や、ZEROのタンク製造等の開発に向けた技術・物資面において支援する予定です。また、北海道では酪農が盛んであることからSDGs・カーボンニュートラルなど環境問題や地域課題への解決のため、家畜の糞尿から取れるバイオガスを原料にして将来的にロケット燃料として地産地消することも検討しています。

2.支援内容

超小型人工衛星打上げロケット「ZERO」の開発に向けた以下の技術・物資支援

・ロケット開発および打上げで活用するLNGおよび液体酸素等の供給

・LNGおよび液体酸素タンクの製造に関する技術協力
 

※「北海道スペースポートプロジェクト」とは、北海道大樹町が目指す、航空宇宙関連企業が集積する「宇宙版シリコンバレー」の実現に向け、その一翼を担うプロジェクトのこと。同町では、アジア初となる民間に開かれたた宇宙港として、北海道スペースポートが2021年4月に本格稼働を開始しました。水平離着陸および垂直打ち上げ対応型の宇宙港として、アジア初となります。

【本件に関するお問合せ先】
◇ エア・ウォーター株式会社 広報・IR部 中井・石井
〒542-0081 大阪市中央区南船場2丁目12番8号
TEL:06-6252-3966 E-mail:info-h@awi.co.jp