エネルギー関連事業
LNG輸送機器
産業ガス技術で培われた確かな「極低温技術」を持つ、LNG輸送容器の国内パイオニア
エア・ウォーターでは、液体窒素や液体酸素の輸送で長年培ってきた極低温技術や独自のノウハウを生かして、LNG(液化天然ガス)の大量・遠距離輸送が可能なタンクローリーやコンテナ容器の開発を行っています。
LNGは、安定的な供給が可能なことに加えて、化石燃料の中で最もCO2発生量が少なく、またエネルギー効率が高いことから、クリーンエネルギーとして年々注目度が高まっています。エア・ウォーターは、こうしたLNGの新しいエネルギーとしての可能性に古くから着目し、さまざまなLNG輸送シーンに対応が可能な輸送容器を豊富にラインアップしています。
LNG輸送機器の搭載技術「帯状断熱」
エア・ウォーターが提供するLNG輸送機器は、いずれも独自の帯状断熱技術を採用しており、以下のような特長を持ちます。
タンクの大型化を実現
- 断熱材重量がパーライト真空断熱と比べて約1/4
メンテナンスコストの低減
- 走行による断熱材沈下が一切無く、断熱材の追加が不要
安全性の維持
- 万一の事故などで真空劣化を起こしても一定の断熱性能を確保
LNGタンクローリー(陸上)
LNG大量輸送用に設計・開発されたトレーラータイプのLNGローリーです。モノコックタイプは、タンクとシャーシフレームが一体となったモノコック構造を採用しており、最大積載量は国内トップクラスとなる15.7トンの大容量積載まで対応することが可能となっています。
15.7トン型モノコックタイプLNGローリー
仕様
※横スクロールでご覧いただけます。
積載重量(トン) | 最高充填圧力(MPa) | 総重量(トン) | |
---|---|---|---|
モノコックタイプ | 15.7 | 0.60 | 30.8 |
14.0 | 0.60 | 27.3 | |
標準タイプ | 8.0 | 0.60 | 23.8 |
特長
- 通行条件A条件の車両では国内トップクラスの最大積載量15.7トン(モノコックタイプ)
- 第5輪荷重が10トン以下の従来型ワンデフトラクターが使用可能(モノコックタイプ)
- 高速道路を通行可能(8トンタイプ、14トンタイプ)
- モノコック構造の採用により軽量化・低重心化を達成し、転倒確度40度以上を実現
- 帯状断熱容器を採用
LNGタンクコンテナ(海上・陸上)
船舶積載型LNGタンクコンテナは、高圧ガス保安法と船舶安全法の両方を同時に満たすことにより国土交通省の型式承認を取得した、国内初のLNG輸送容器です。コンテナ船で輸送し、着岸後は専用トレーラーに載せてLNGローリーとしても活用することができます。
船舶積載型40ftタイプLNGタンクコンテナ
仕様
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積載重量(トン) | 最高充填圧力(MPa) | 総重量(トン) | |
---|---|---|---|
40ftタイプ | 12.5 | 0.60 | 23.2 |
特長
- 高圧ガス保安法と船舶安全法を同時にクリアした国内初の船舶積載型LNGコンテナ
- コンテナ船、フェリー船を利用することで離島などへのLNG需要に対応が可能
- 船上でのコンテナ2段積みが可能
- 帯状断熱容器を採用
LNGタンクコンテナ(陸上・鉄道)
LNGコンテナの輸送形態としては業界初の製品で、ISO規格に適合した輸送容器です。トラックのみならず鉄道貨物輸送に対応可能なタイプまで幅広くラインアップし、車両に捉われない自由な輸送手段を選択することができます。また、積載車両の販売も行っています。
40ftタイプLNGタンクコンテナ
30ftタイプLNGコンテナ(JR貨物私有コンテナ積載)
仕様
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積載重量(トン) | 最高充填圧力(MPa) | 総重量(トン) | |
---|---|---|---|
40ftタイプ | 13.5 | 0.60 | 23.5 |
30ftタイプ | 10.9 | 0.75 | 20.0 |
20ftタイプ | 5.6 | 0.93 | 12.6 |
特長
- 最大積載量13.5トンまで対応可能で、ローリー車並の旋回安定性(40ftタイプ)
- JR貨物私有コンテナで鉄道貨物輸送が可能(20ftタイプ、30ftタイプ)
- 帯状断熱容器を採用