株主・投資家情報

トップメッセージ

株主・投資家の皆様をはじめ、当社グループに関わるステークホルダーの皆様には、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。 さて、2017年5月11日に発表しました2018年3月期(2017年4月1日~2018年3月31日)決算の概要についてご報告させていただきます。

2017年度の事業環境全般としては、雇用・所得環境の改善が進むとともに、個人消費や企業の設備投資も堅調に推移するなど、全体としては景気は緩やかな回復基調で推移するなかで、注記経営計画「NEXT-2020-Ver.3」に掲げた諸種の実行施策を各事業分野において着実に推進しました。また、新たに物流カンパニーの新設をはじめとした事業ポートフォリオの再構築を行うとともに、地域代表役員の設置を中核とした地域事業戦略の強化を推進し、当社グループの多種多様な事業基盤と全国8つの地域事業会社の機能との融合によるグループ総合力の最大化に取り組みました。さらに、新事業の育成として、発電事業や海外戦略の強化に向けた取り組みを着実に実行しました。

こうしたなか、各事業を概括していきますと、産業ガス関連事業は、国内製造業の幅広い業種で底堅いガス需要が継続したことを背景に、ローリーおよびシリンダー供給を中心とする地域のガス事業が順調に推移しましたが、電力料金の上昇に加え、高炉向けのオンサイトガス供給において顧客工場の設備トラブルによる操業変動の影響を受けたことから前年並みに留まりました。一方、今後の成長分野と位置付け、積極的なM&Aにより事業の拡大を進めてきた医療関連事業および農業・食品関連事業が順調に推移したことに加え、その他の事業セグメントを構成する各事業がそれぞれ堅調に推移したことが全体の業績拡大を牽引し、当社グループの経営戦略である「全天候型経営」と「ねずみの集団経営」が強みを発揮する結果となりました。さらに、前年度までタール蒸留事業を中心に業績が低迷していたケミカル関連事業は、製品市況の回復と機能化学品分野における構造改革の進展等によって業績の改善が進みました。

以上の結果、当期の連結業績は、売上高は、7,535億5千9百万円(前期比112.4%)、営業利益は423億9千8百万円(同102.6%)、経常利益は446億9千1百万円(同108.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益は251億7千3百万円(同112.7%)となり、売上高、各利益とも過去最高額を更新いたしました。

当社グループでは、いかなる経営環境においても安定成長を実現できる「全天候型」の経営体制を確立すべく多角化と収益力強化を進めています。今後も産業ガスやケミカル事業といった「産業系ビジネス」と、医療、エネルギー、農業・食品事業といった「生活系ビジネス」をバランスよく伸ばし、経営環境の変動に左右されない事業ポートフォリオを形成して、持続的な成長を目指していきます。また、こうした「全天候型経営」とともに、「ねずみ」のように様々な環境変化に俊敏に対応し、柔軟に新分野・新事業を開拓していく活力を持った中堅・中小規模の企業群を生み出し続けることで、収益性の高い多様な事業群を有機的に連携させ、持続的な企業成長を実現していきます。当社グループでは、こうした経営モデルを、生命力、環境適応力が強く地球最古の哺乳類と言われる「ねずみ」に例え、「ねずみの集団経営」と称しています。

2018年度も引き続き、この「全天候型経営」と「ねずみの集団経営」の徹底により、環境変化に強い企業体質をさらに追求し、経営目標の達成を目指してまいります。

2018年5月

豊田 昌洋

エア・ウォーター株式会社
代表取締役会長 CEO・最高経営責任者