エア・ウォーターグループは、社会課題の解決を通じた新たな企業価値を創造することでさらなる成長を果たすため、「人を活かす経営」の実現を目指し、事業戦略と両輪をなす人材戦略を展開しています。事業を創り出す「人材」の挑戦と成長こそが企業発展の原動力であり、会社がその機会を提供することで、従業員と当社グループがともに成長するという好循環を生み出していきます。
人材戦略については、「自主自立」「個の尊重」「人が育つ風土の醸成」を人事基本方針として推進しています。M&Aによってグループ入りした各社の事業の強みはもとより、各社が有する多様な人材を活かすことによって、当社グループは力強い成長を遂げてきました。
こうした中、当社グループは2030年度に目指す姿「terrAWell30」の実現に向けて、変革への挑戦を強力に促す人事制度への刷新に着手。併せてグループの人的資源活用の最大化を図る改革にも取り組んでいます。
求める人材像は、変革・創造へチャレンジし、ビジョン創出と巻き込む力を持って、自立的な変革と成長を果たす人材です。2022年度には当社で年齢・社歴を問わず、変革と創造へのチャレンジを高く評価する「ミッショングレード制度」を管理職層に導入しました。
今後、一般職層へは一律で段階的な昇格モデルからの脱却と若手層へチャレンジ機会の提供を拡大し、早期抜擢を可能とする制度改定により、従業員の自立的なキャリア形成を支援するとともに、長期的・持続的な経営人材の育成を進めます。さらに、従業員が個人の能力を最大限発揮できるように安心して働ける職場環境づくりや、従業員一人ひとりの経験・スキルを把握し、多様なグループ人材の活用を進めていきます。並行して、ダイバーシティ&インクルージョンに取り組み、多様性が生み出す会社と個人の成長を目指します。
当社グループは、国内外に276のグループ会社、約2万人の従業員を擁しています。すべての従業員は、性別や年齢、人種、国籍などに関わらず基本的人権が尊重され「個」として活躍できることを約束されています。そのためにグループ全体でダイバーシティ(多様性)を重んじるとともに、多様な個性を生かす人材育成に取り組んでいます。
〈個の尊重〉
社員一人ひとりの意思を尊重するため、社員自らが選択できる制度を目指す。
〈能力・成果主義〉
年齢や学歴にとらわれず、成果や能力を適正に評価し、やれば報われる処遇をおこなう。
〈人材の育成〉
社員一人ひとりの成長意欲を育成型人事システムにより促進し、さらなる能力向上と成果の創出によりキャリアビジョン実現を支援する。
当社グループは、「人を活かす経営」の実現に向け、新たな成長を牽引できる経営人材を育成・輩出するとともに、従業員に挑戦の機会を提供し、従業員個人も会社もともに発展できる好循環を創出するための人事制度改革を推進しています。その中で、当社においては人事基本方針である「自主自立」「個の尊重」「人が育つ風土の醸成」を基盤として、「人事制度改革の推進」「人事DXと多様なグループ人材の活用」「安心して働ける職場環境づくり」に軸足を置き、取り組みを進めています。
当社は、変化の激しい事業環境の中で持続的な成長を図るため、M&Aによる事業譲受に伴う人材獲得や、即戦力人材を通年採用できる中途採用を積極的に実施しています。新卒一 括採用・終身雇用を前提として緩やかに賃金が上昇していく年功型賃金を改め、変革と創造への挑戦を高く評価し、従業員の主体的なキャリア形成を後押しする人事制度への移行を進めます。
管理職を対象に年齢や社歴に関わらず、従業員と会社が合意したミッションの大きさに応じたジョブグレードにより処遇を決める「ミッショングレード制度」を導入しました。本制度を適用することで、挑戦する意欲と実力があれば 20代での管理職登用も可能になります。
また、同じ人材が一つのポジションに長期滞留しないよう異動ローテーションを行い、それぞれの従業員が多様な経験を積み、専門性を高めることで活躍の場をグループ全体に拡げていく仕組みとしています。
一般職層へは今後、一律的な昇格モデルからの脱却を進めるとともに、チャレンジ機会の提供を拡大し、従業員の自立的キャリア形成を支援。若い人材が積極的に挑戦し、登用・抜擢される風土を醸成していきます。
M&Aを通じて幅広い領域で事業を展開している当社グループには、多様な人材が集まっています。そこで、当社において「ミッショングレード制度」への移行と同時に、従業員一人ひとりの特性や経験、スキルを把握し、適材適所に配置するための、社内人材バンクの構築・運用を推進しています。また、一定の能力や資格を持っている従業員に対しても重要なポジションを明示し、挑戦の機会をオープンにするとともに、自ら手を挙げて挑戦する社内公募制の導入を進めており、将来的には対象範囲をグループ会社にも拡大し、グループ全体の組織活性化を図ります。
さまざまなライフイベントを迎える従業員が、それぞれの能力を最大限に発揮するためには、「安心して働ける職場環境づくり」が求められます。詳しくは、下記のページからご覧ください。
当社では、「従業員一人ひとりが能力を遺憾なく発揮し、いきいきと活躍するエア・ウォーター」の実現を目指し、人材育成を行っています。「若手の教育」と「女性活躍推進」を重点取り組み課題として進めると共に、多様な人材を活かし、組織におけるダイバーシティの充実を図るべく、教育と育成に重点を置いた各種人事施策を更に推進していきます。
当社では、従業員それぞれの能力の発展段階に応じた階層別研修と、事業や各部門の特性に応じた専門性やスキルを身につけるための各種研修制度を整備しています。現職に加え、将来的に必要となる能力開発、スキル習得を支援し、自立的なキャリア形成を促しています。
〈教育研修体系〉
〈語学研修〉
グローバル人材としての素地を形成するための新入社員・若手社員向け語学研修や、海外赴任など業務での活用を見越したグローバル育成研修を行っています。語学習得にとどまらず、プレゼンテーションやミーティング、ディベート等、実践的な内容を学びます。更なるグローバル展開に備えて、今後もグローバル人材の育成プランを幅広く充実させていきます。
〈製造部門強化研修〉
製造部門に所属している社員に限定した「現場監督者研修」をグループ合同で実施しています。実際に職場で発生している課題を抽出し、講師の指導を受けながら改善に取り組むことで、課題発見能力、課題解決能力、リーダーシップ等の向上につなげています。
〈エア・ウォーターグループアカデミー〉
2020年度から新たな若手育成施策である「エア・ウォーターグループアカデミー」を開始しました。入社後2年間を鍛錬期間とし、定期研修や資格取得支援を行っています。企業理解、仕事理解と自立的なキャリア形成を促し、中長期的な視点でエア・ウォーターグループの将来の経営人材を育成していきます。
自身の実現したいキャリアや目指したい姿について申告する制度を設けています。現職務について自己分析した上で、次のステップで担いたい役割について事業、部門を越えて自らの希望を申告することができます。
若手人材の管理職への早期登用を目的として人事制度を改定し、管理職への昇格可能年齢を33歳に引き下げました。今後昇格年齢をさらに引き下げていく計画です。
管理職の平均年齢
異なる発想や能力を備えた多様な人材を獲得するため、積極的にキャリア人材の獲得を行っているほか、当社の新卒・中途採用においても、積極的な女性の採用を行っています。
採用者全体に占める中途採用者の比率
大卒新卒採用者の女性比率
採用者全体に占める女性の比率