多様な事業を展開する強みを活かし、様々な場面で社会に貢献しているエア・ウォーターグループ。そのグループ会社で、まちづくりを通じて、人と地域に寄り添い、「ウェルネス(健やかな暮らし)」に貢献する、松尾組の取り組みを紹介します。

松尾組は、建設に関わる様々な事業を展開しています。企画からアフターフォローにいたるまで、1社ですべてが完結するお客様に寄り添った運営で、1938年の創業以来長きにわたり、地域で信頼と実績を積み重ねてきました。産業・医療ガスの充填所、地域事業拠点の整備に向けて建設案件が増えるエア・ウォーターグループとのシナジーを見込めることから、2019年に親会社である松尾ホールディングスとともにグループ入りしました。これまで培った実績と経験を活かし、区画整理、市街地再開発といった事業も展開し、北九州を中心に、地域に根差したまちづくりに尽力しています。

 

2020年11月、その松尾組を代表企業とした医療法人しょうわ会、大英産業㈱との3者連合体が、北九州市の公募型プロポーザル「東折尾市有地開発事業プロジェクト」の開発事業者に採択されました。このプロジェクトは、北九州市のJR陣原駅南口に位置する市有地売却に伴い、駅前という立地条件を生かし、生活利便性の向上を図る再開発プランを募集するものでした。同連合体は、「あんしんとにぎわいとやすらぎの街」をコンセプトに、医療施設・商業施設、住宅の複合施設の建設計画を提案。地域の特性を生かした土地の有効活用、災害に強いまちづくりなど、SDGsの視点を取り入れた取り組みも具体的に示されていることなどが高く評価されました。プロジェクトの期間は、2022年3月から2025年4月の予定で、松尾組は代表企業として主に全体のプロジェクト推進、医療施設(しょうわ会統合病院)、商業施設の建設に携わっています。すべての施設が揃う2025年春頃に「まちびらき」を行う予定です。

北九州市は、その高齢化率が2040年には、38%に増加することが予測されており、政令指定都市の中でも高い水準になっています※。福岡市と比べて交通網に課題があり、高齢者が一人で通院や買い物に出かけることは決して容易ではありません。まちづくりにおいて、そのような特性を踏まえることが不可欠です。今回の開発プロジェクトは、相応の交通利便性がすでに確保されています。その立地を生かし、地域住民の健康を支える医療施設、地域住民の利便性を高める商業施設、「街なか」居住を促進する共同住宅を建設・集約。「医・商・住」を起点に始まる、安心と賑わいとやすらぎを得られる拠点を創出し、交流人口の増加、周辺地域の活性化につなげていきます。加えて、近隣エリアには、災害発生時に避難場所となる施設がありません。今回の複合施設がその役割を担うことが期待されます。

 

※国立社会保障・人口問題研究所の中位推計(平成30年推計)

 

今回のプロジェクトは、地域を活性化させるまちづくりを実現する新たな挑戦です。今後も、まちづくりへの貢献を通じて、人と地域に寄り添い、健やかな暮らしを支え続けていきます。
 

株式会社松尾組 会社概要
(1)創業:1938年10月
(2)代表者:代表取締役会長 松尾 茂行
(3)本社所在地:福岡県北九州市八幡西区町上津役東2丁目2-25
(4)事業内容:土木工事、建築工事業 

更新日:2023年2月