医療用二酸化炭素は、主に酸素吸入時における混合ガスとして、純酸素に数%程度の炭酸ガスを添加することで、呼吸中枢を刺激するはたらきをもたらします。
また、内視鏡下手術や心臓手術などでは、炭酸ガスを送気することによって腹腔内視野を確保する気腹法の用途で用いられます。

規定区分

液化炭酸ガス

日本薬局方医薬品

医療用二酸化炭素の性質

物性データ

化学式

CO\( \sf _2 \)

ボンベ色

緑色

配管・アウトレット色

橙色

外観・臭気

無色・無臭

ガス比重

1.52(空気=1)

性質

不燃性

臨界温度

31.3℃

ボンベの種類

ボンベには液化ガスの状態で充塡されています。

病院における用途

  • 酸素吸入時の呼吸中枢の刺激
  • 高山病における呼吸困難、麻酔時における覚せいと手術後の肺拡張不全の予防
  • 一酸化炭素、モルヒネ、シアン化合物などの中毒時における呼吸中枢の興奮性低下
  • 炭酸水の水浴による脈拍及び拡張期血圧の減少、静脈血の心臓還流の改善と拍出量の増加、皮膚の充血、呼吸量の増加
  • ドライアイスでの狼瘡、色素斑などの皮膚疾患の腐食剤としての使用
  • 腹腔鏡下外科手術に必要な視野及び術野の確保
  • X線コンピュータ断層撮影に必要な腸管の拡張

医療用二酸化炭素の主な取扱注意点

容器は湿気水滴等による腐食を防止する措置を講ずる。