産業ガス関連事業
水素・一酸化炭素併産装置
「VH」の技術を応用した新しいガスプロセス技術
水素・一酸化炭素併産装置は、水素ガス発生装置「VH」の開発によって確立した「熱中和式水蒸気改質プロセス」を応用した、オンサイト方式の水素・一酸化炭素合成ガス(混合ガス)発生装置です。
天然ガス、炭酸ガス、酸素ガスを原料に、水素・一酸化炭素合成ガスを高効率に発生する新しい「熱中和式炭酸ガス改質プロセス」に加え、同プロセスに最適な廃炭酸ガス回収型PSA装置を独自開発しました。これらの2つの革新的な技術を組み合わせることによって、高性能な水素・一酸化炭素併産プロセスを実現しています。
特長
- 熱中和式の外熱炉が不要となり、装置サイズがコンパクト化
- 従来、カーボン析出等の問題で困難とされていた、炭酸ガス改質に応用可能
- NOx、SOxなど環境汚染物質を排出せず、CO2の有効利用が可能
- 混合ガス中の水素:一酸化炭素の比率を、1:1から4:1の間で任意設定可能
- 一酸化炭素発生装置として応用が可能
用途
C1化学分野
- 合成ガスやメタン、メタノールを原料に化学合成を行う有機工業化学の一分野
GTL分野
- 天然ガスから化学反応によって製造されるナフサや灯油、軽油等の石油製品
DME分野
- スプレー噴射剤のほか、ディーゼル燃料用途などが目されるLPガス代替エネルギー
仕様
発生量 | 純度 | |
---|---|---|
水素・一酸化炭素合成ガス | 別途ご相談ください | |
(一酸化炭素のみ) |
システムフロー
真空再生方式のPVSAを組み合わせることにより、高収率で一酸化炭素ガスを精製することが可能です。
また、オフガスとして排出される粗水素を精製することで、高純度の水素ガス発生が可能となります。