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初めてのエア・ウォーター基礎知識

1)はじめに

「エア・ウォーター」という社名を聞いたことのある方はどのくらいいらっしゃるでしょうか?
おそらくほとんどの方にとっては初めて聞く会社かと思います。それもそのはず、エア・ウォーターの主要な取り扱い品は「産業ガス」ということで、社会の表舞台にあまり出てきません。そのため、皆さんにとっては知る機会が少ないと思います。でも、実は産業ガスをコア事業に様々な分野を力強く支える重要な役割を果たしている会社なのです。

2)社名の由来

エア・ウォーターは、昭和4年に創業し、その後、合併を経て「エア・ウォーター」という名前になりました。この社名は、文字通り「空気と水」を意味しています。これは、空気と水という地球の大切な資源から様々な種類のガスや物質を取り出し製品化している会社の事業の原点に由来するものです。
また、この名前には21世紀にふさわしい会社でありたいという思いも込められています。空気と水という地球の大切な資源を社会のために有効活用した後は、元のクリーンな状態でそっと地球に還す。エア・ウォーターはそのような環境経営の実践を基に、「地球資源循環カンパニー」として21世紀の社会において、なくてはならない存在として社会に広く貢献していきたいと考えています。

空気と水

3)そもそも「産業ガス」ってなに?

産業ガスとは、主に「モノづくりの過程で使用されるガス」で、酸素、窒素、アルゴン、炭酸ガス、水素などのガスを指します。
多くは「空気」を原料としており、この原料である空気をエア・ウォーターの中核技術である空気分離技術を用いて分離・精製し、これらのガスを取り出しています。分離・生成されたガスはそれぞれの特性に合わせて、様々な分野で活用されています。
例えば、酸素は支燃性という特性を活かして、鉄鋼業・化学工業・ガラス業などの産業分野で、物質の燃焼を助け溶解させる役割をします。
窒素は、不活性ガスという反応しにくい特性を活かして、情報電子材料の半導体や液晶の製造プロセスにおいて使用されたり、食品のパッケージに封入され食品の酸化を防止したりしています。また、水素は光ファイバー原料の石英ガラスの製造や切断用ガスとして使用されるほか、次世代エネルギー・燃料電池などに使用され近年注目されています。
このように気体という物質状態および使用用途のため、一般生活者の目にほとんど触れることのない産業ガスという製品ですが、実は主にモノづくりの過程でとても重要な役割を果たしており、さまざまな分野において必要不可欠なものであるということができます。
そして、この産業ガスをコア事業として取り組んでいるのが、当社の産業ガス関連事業です。
技術革新や需要の拡大が続く中、当社はつねに先進的な技術とサービスを提供しています。
特に近年注力しているのは、VSUという地域重要に併せて液化酸素・液化窒素を生産するコンパクトなガス製造装置で、地域供給拠点の拡充に努めています。
また、独自の水素製造技術により水素発生装置VHを開発するなど、早くから次世代エネルギーにも取り組んでいます。

4)「産業ガス」だけじゃない、多様な事業

エア・ウォーターが展開している事業は、産業ガス事業だけではありません。
産業ガス事業で培ってきた空気分離技術を利用・応用し、ケミカル関連事業、医療関連事業、エネルギー関連事業、生活関連事業といった他の分野へも積極的に事業を展開しています。

多様な事業

ケミカル事業

情報電子材料、医農薬中間体、機能性材料などの先端分野は、日々技術革新が加速しています。こうした分野に、無機・有機の両面で数多くの独自技術を持つケミカル関連事業は、エア・ウォーターの明日を担う重要な事業となっています。

医療事業

医療ガスを核として医療現場を支える多様な製品・サービスを提供する「トータルホスピタルサポート」と、地域や在宅での医療・介護を支える「ホームケアサポート」を展開し、独自のビジネスモデルを形成しています。

エネルギー事業

北海道を中心にいち早くLPG供給事業をスタートさせたのが、当社のエネルギー関連事業で、北海道では「ハローガス」のブランドで知られています。また、大規模工業団地へのガス供給事業も展開。千歳地区の天然ガス供給事業は、日本最大のガス田に近い立地を生かした事業となっています。

生活関連事業

物流事業

事業の根幹に無くてはならないプロセス。それは「あらゆる物を丁寧かつ確かに届ける」こと。 エア・ウォーターの事業に必要な輸送を担うことで培われたノウハウは、エア・ウォーターだけ でなく社会に貢献できる技術へと成長し、様々なお客様に貢献しています。

食品事業

食の分野において当社のガス技術が活かされています。液化窒素を使用し-196℃の瞬間冷凍という極低温技術で旨味・鮮度を閉じ込めた冷凍食品は、プロの調理人を中心に高品質な食材として利用されています。

160社を超えるグループ企業(2008年7月現在)

当社は、積極的なM&Aにより、さまざまな特徴を持つ160社を超えるグループ会社を有し、これらグループ会社とともに技術の融合を図りながら、新たな価値を創造しつつ事業を展開しています。

このように、エア・ウォーターは、産業ガスだけにとどまらず、人々の生活に密接な関係のあるさまざまな分野において多様な価値・サービスを提供しています。産業ガス事業を基盤としながら、独自技術の複合化を実現することで、より一層の多面的な事業展開を行い、新たな価値を社会に提案していきます。