ニュースリリース

ケミカル事業の再編について

2005年10月20日

エア・ウォーター株式会社
(証券コード 4088)
東証・大証 各一部・札証

 当社は、将来に向けてエア・ウォーターグループ成長力の維持向上とこれによる企業価値の最大化を目的に、ケミカル事業の統合再編を実施することといたしました。この事業再編は、ケミカル事業本体の強化拡大と、今後有機化学技術とのコラボレーションにより先端分野での展開が期待できる産業から医療にわたるガス関連事業の競争力強化を目指すものであります。

 当社のケミカル事業は、タテホ化学工業株式会社(以下「タテホ化学」、大証一部上場)、エア・ウォーター・ケミカル株式会社(以下「エア・ウォーター・ケミカル」、当社子会社)、エア・ウォーター・ベルパール株式会社(以下「エア・ウォーター・ベルパール」、当社子会社)の3社の独立した事業体で構成、独自の戦略にもとづき運営されております。今回の事業再編はこれら3社の経営資源の集中と一体運営による効率化を実現する取組みとして、タテホ化学の完全子会社化、エア・ウォーター・ケミカルおよびエア・ウォーター・ベルパールを吸収合併することで推進してまいります。

 当社は、「産業ガス業界で圧倒的な存在感のある会社」を目指して中期経営計画「ターゲット3600(平成16年4月~平成19年3月)」を推進しております。今回のケミカル事業再編は、この計画達成後に続く、次期中期経営計画(平成19年4月~)に向けて、産業、ケミカル、医療のコア事業としての位置づけを一層明確にし、技術を先導役とする事業強化を推進しようとするものであります。

Ⅰ.経緯

 エア・ウォーターグループのケミカル事業は、昭和63年のタテホ化学への資本参加に始まり、平成14年9月にはエア・ウォーター・ケミカルの買収、平成16年10月にはタール蒸留規模として国内最大である株式会社シーケム(出資比率:新日鐵化学株式会社65%、エア・ウォーター・ケミカル35%)の設立、さらに平成17年3月エア・ウォーター・ベルパールの買収により事業を展開してまいりました。

 タテホ化学はマグネシア製品のスペシャリストとして、結晶コントロール技術に特長を有し、またエア・ウォーター・ケミカルは石炭化学を基盤に基礎化学品、医農薬中間体・電子材料を中心とするファインケミカルを事業の柱として、酸化反応技術を中核にした有機合成技術に特長を有しております。さらにエア・ウォーター・ベルパールはポリマー重合技術による機能性粒状フェノール樹脂(ベルパール)、焼成炭化技術によるニューカーボンを製品技術の柱としており、各々競争力ある独自技術を軸に事業を推進しております。

 現在進行中の中期経営計画「ターゲット3600」では、ケミカル事業を産業事業に次ぐコア事業として育成を図り、平成17年3月期には売上高600億円の事業へと成長を遂げてまいりました。

Ⅱ.再編の進め方と意義について

 エア・ウォーター本体での一体的な経営体制を確立し、経営資源の結集とその共有化を図り、迅速かつ効率的な事業展開を推進するために以下の通り3事業会社の統合再編を取り進めてまいります。これによりケミカル事業を4年後には800億円規模への拡大を目指します。

   タテホ化学との株式交換による完全子会社化・・・・平成18年2月1日
   エア・ウォーター・ケミカルの吸収合併・・・・・・平成18年4月1日
   エア・ウォーター・ベルパールの吸収合併・・・・・平成18年4月1日(注)

(注)タテホ化学との株式交換の詳細については、当社及びタテホ化学の本日付ニュースリリース「株式交換によるタテホ化学工業株式会社の完全子会社化に関するお知らせ」をご参照ください。また、エア・ウォーター・ケミカルおよびエア・ウォーター・ベルパールとの合併については、詳細が決定次第、改めて発表いたします。

Ⅲ.再編の目的と効果について

【迅速かつ効率的な一体運営の実現によるケミカル事業の強化拡大】
 ケミカル事業の経営資源の結集と共有化ならびに迅速かつ効率的な一体運営を実現することにより、将来の成長を確実にするケミカル事業基盤を確立いたします。
 統合されたケミカル事業は、『ハイブリッド ケミカル(無機から有機にいたる広範な領域においてハイブリッドに展開するファインケミカル)』を事業コンセプトに、成長が期待できる分野としてのエレクトロニクス、自動車、医薬分野をターゲットにオンリーワン技術による高付加価値事業を展開してまいります。

【技術資源の集約統合による研究開発力の強化】
 今回の事業再編による最大の統合効果の一つとして研究開発体制の集約統合とそれによる研究体制の拡充を計画しております。
 3社の技術資源の集約と競争力のあるコア技術の統合により、エア・ウォーター全体としての研究開発力の強化充実が図られることになります。これをもとに、新体制の目標として、無機化学と有機化学とが複合した全く新しい技術の可能性に挑戦し、機能性材料分野を中心に新製品の創出を促進してまいります。

【事業間連携の強化によるグループ総合力の向上】
 産業事業、医療事業、さらにケミカル事業を加えた3事業間において、技術移転、顧客・マーケット情報の共有化を強め、シナジー効果を中心に複合事業経営のメリットの最大化を追求してまいります。
 とりわけ、統合されたファインケミカル技術と当社が長年培ってきた低温・精留分離およびエンジニアリング等ガス関連技術とのコラボレーション強化を図り、産業ならびに医療のガス関連分野での新製品ならびにガスアプリケーション技術等、次世代技術の開発を推進してまいります。

以 上

【本件に関するお問合せ先】
◇ エア・ウォーター株式会社 広報室長  岸 貞行
〒542-0083 大阪市中央区東心斎橋1丁目20番16号
TEL.06-6252-5411 / FAX.06-6252-3965

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