事業・製品 ケミカル関連事業

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コールケミカル

炭素材

石炭化学技術を応用した独自の炭素材製品

熱膨張性黒鉛「TEG」

「TEG(Thermally Expandable Graphite)」は、天然の鱗片状黒鉛に特許技術を用いて層間化合物処理を施し、熱による膨張特性を与えた独自の熱膨張性黒鉛であり、国内ではエア・ウォーターが唯一製造を行なっています。 TEGは、加熱によって容積が膨張する特性を持ち、これを圧縮成形するとシール部品材料に、ゴムやウレタン樹脂等の可燃性物質に混合すると難燃剤になるなど、幅広い用途を有しています。

膨張の原理

鱗片状黒鉛は自然に存在する庫鉱物で、炭素の六角板状結晶が層になった構造をしています。層間は化学結合ではなく電気的な力(ファンデルワース力)で結合されており、はがれやすい性質を持ちます。
TEGは、この黒鉛の層間に化学反応を利用して酸化剤を押し込んだ層間化合物です。これを加熱すると層間物が分解されガス化し、この圧力によって六角板状結晶の垂直軸方向に大きく膨張する性質を持っています。

特長
  • 急速に加熱(800~1000℃)することで、黒鉛結晶の100~300倍に膨張します
  • 膨張したTEGは、バインダーを用いずにさまざまな形状に圧縮成形できます
  • アスベスト(石綿)、PTFE(フッ素樹脂)に比べて耐薬品性・耐久性・耐熱性・気密性に優れます
  • ゴム・樹脂など可燃性物質に混合すると、高温時に断熱層を形成し、燃焼が広がるのを防止します
用途
利用分野 用途
シール部分 ガスケット、パッキン
(自動車エンジン、各種プラントのシール材料)
難燃材 ゴム、ウレタン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂
(航空機シート、屋内樹脂配管、建材)
耐熱・断熱・気密材料 アスベスト代替材料
製品ラインアップ
製品グレード※1 粒径 水分(%) 膨張度(cc/g)※2

膨張開始温度

5099 SS-3 50mesh≧60%
(300μ目開き)
≦2.0 ≧180 200~210
60 CA-60 60mesh:70%以上
(250μ目開き)
≦2.0 ≧180 210~220

*1 上記以外のグレードも対応可能です
*2 膨張度:TEGを1000℃×10secで加熱した時の1g当たりの容積(cc/g)

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難燃剤「モエヘンZ」

「モエヘンZ」は、高い難燃性を有する「熱膨張性黒鉛TEG」をベースに開発した新しいタイプの難燃剤です。
従来の難燃剤では実現できなかった「4E」をすべて満たしており、膨張開始温度を高めることで、成形加工温度の高いポリブチレンテレフタート(PBT)、ポリアミド(PA)、ポリアセタール(POM)などのエンジニアリングプラスチックのノンハロゲン難燃剤として、樹脂・ゴム等の各種可燃性物質に添加使用することが可能となっています。

断熱層生成の仕組み

モエヘンZの粒子が熱負荷により膨張し、互いが絡まりあうことによって大容量の空隙を有する断熱層を生成します。

(※詳細は、熱膨張性黒鉛TEGの「膨張の原理」をご参照ください。)

モエヘンZの技術優位性

モエヘンZは、グローバル規格・規制に合致した有数のノンハロゲン難燃剤として、自動車や電気・電子機器向け部品の構造材料として幅広く使われる各種エンジニアリングプラスチックへの適確な対応が可能となっています。

特長
  • 難燃効果
  • 樹脂・ゴム等の可燃性物質に配合することにより、強化材を添加することなく、難燃性の規格である
    UL(Underwriters Laboratories)規格のV-0を達成することができます
  • 環境・安全
  • 非ハロゲン系であり、燃焼時に塩素ガス等の有害ガスが発生しません
  • 天然黒鉛が主成分であり、焼却による処分が容易です
  • コスト低減
  • 断熱層生成による高い燃焼防止効果により、ハロゲン系難燃剤に比べ、可燃性物質への配合量の低減が期待できます
  • 作業性向上
  • 従来の熱膨張性黒鉛に比べ、樹脂に混合した場合の分散安定性を大幅に改善しました。このため、樹脂の塗布・成形が容易に行えます
仕様
項目 単位 参考値
膨張度 cc/g 180~215以上
粒度 +80mesh 70以上
膨張開始温度 285℃
荷姿
  • 20kg入り紙袋
  • 500kg入りフレコンバッグ
使用方法
  • 充分に分散させた状態で成形・塗布・架橋等を実施して頂くと均一な難燃・遅燃効果が期待できます
  • 従来用いられている各種難燃剤との併用により、相乗効果も期待できます

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炭化水素樹脂「FR」

「FR」は、エア・ウォーターがタールケミカルで培った独自の化合物技術を生かして開発した、石油系副生油を原料とした芳香族系の炭化水素樹脂です。ゴムや樹脂との相溶性に優れた配合剤であり、重合度により固体状と液状にて提供することが可能です。

特長
  • 合成樹脂との相溶性に優れ、その配合剤として使用できます
  • ゴムとの相溶性に優れ、粘着付与剤・接着改良剤として使用できます
  • 耐水性・耐候性・耐薬品性に優れています
  • 発がん性物質の3,4-ベンツピレンを含んでいません
用途
利用分野 用途
ゴム製品 タイヤ等のゴム製品の粘着付与および補強材
その他 目地材、防水加工材、塗料、鋳物用レジコーテッドサンドほか
製品ラインアップ
品種 形状 外観 軟化点
(℃)
密度
(g/cm3)(15℃)
固定炭素
(%)
FR-120
(FR-120Y*
黒色ペレット 120 1.13 29.5
FR-LA 黒色液状 1.03

*FR-120Yは、輸送・保管時の融着防止を目的に開発した新商品です。

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